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名刺に書かれているフォントを調査②

みなさま、こんにちは。
新入社員(営業)の畑中です。

前回は、社長の名刺に使われているフォント調査についてご紹介しました。

今回は、イワタの社員名刺に使われているなかでも特徴的な「福まるご」・「東亜重工」の2種類のフォントについてご紹介したいと思います。

この2つのフォントは、イワタの書体のなかでも 比較的最近発表された、これまでにないシルエットのフォントです。
私の1回目の投稿「自己紹介」のヘッダー画像に使っている書体です。

― 自己紹介のタイトル 題目が「東亜重工」、吹出しが「福まるご」 です ―


それでは、1つひとつ見ていきたいと思います。


イワタの社員の名刺に使われているフォント②

1. フォント名「 イワタ福まるごM 」

― 福まるご を使った名刺 ―

まずご紹介するのは、やさしい丸ゴシック書体「 福まるご 」です。

この書体で書かれた名刺を見て、どんな人物を想像しますか?

穏やかでやさしい、人当たりのよい印象を持たれるのではないでしょうか。


「 まるご 」とは 丸ゴシック体の略した言い方です。
「 福 」は、この書体の特徴を表現するのにピッタリの漢字です。

― 福まるご の特徴 ―


また、ふくまるご という音の響きも心地よいですよね。

最初にこの書体を見た瞬間、ひとめぼれ。
丸くてかわいい、やさしい雰囲気だけではない ひんを感じました。

太く、大きく表示するときはインパクトもありますし、かわいさとやさしさが感じられます。

― 太めの 福まるご ―


しかし、個人的に一番驚いたのは細く小さく表示したときの見え方です。

― 細めの 福まるご ―

「丸い字体」というのは、大きく見出しなどに使ってインパクトを伝えるのに適していますが、文章として使用するには重く適していないイメージがあります。

しかし 福まるご は、しっかりと文字組もじぐみができていて、ストレスなく読めるのはもちろんですが、なんだか、お母さんが子供に読み聞かせをしているようなイメージ、やさしさのなかに 知性 が光る感覚が湧いてきました。

この書体の制作起源や、こだわりのつまった制作デサイナーのインタビュー記事もありますので、よろしければご覧ください。


2. フォント名「東亜重工とうあじゅうこうR 」

続いてご紹介するのは、インパクト大の超前衛的な書体「 東亜重工 」です。

― 東亜重工 を使った名刺 ―


・・・ 一瞬で魅了されますよね。

少し遊び心が多い気もしますが、この名刺を渡されたら
なんだこれは!と、まず一つの話題になること間違いなしです。

この書体は、マンガ「人形の国」「シドニアの騎士」「BLAME!」の作者で、国内外での多くのファンを魅了する漫画家の弐瓶にへいつとむさんの原案・監修の書体です。
それら多くの作品に登場する巨大企業・東亜重工の文字を、イワタと共同開発しました。

― 東亜重工 ―


少し話が脱線しますが、
わたしがイワタに入社を希望したきっかけにもなったのがこの書体なんです。

イワタのホームページを見たときに、ちょうど「 東亜重工R 」の発売の時期と重なり、トップページに どーん! と東亜重工が掲げられていました。

イワタは創業から100年もの歴史があり、どちらかというとお堅いイメージを持っていましたが、こんなにも挑戦的な かっこいい書体も作れる会社なのか!と衝撃をうけ、すぐさま履歴書を手に取ったわけです・・・

それはさておき、この圧倒的な存在感と機械的で無機質な構造は、ツボを刺激されます。

― 東亜重工 の特徴 ―


細部にわたり、こだわりだらけの設計になっています。

この書体には こんな、鉄が錆びたようなGRUNGEグランジ(汚れ)加工もあります。
これもまた、たまらないです。

― グランジ加工した 東亜重工 ―


この書体についても、制作デサイナーのインタビュー記事がありますので、よろしければご覧ください!


通常、名刺というと前回ご紹介した 明朝体 や ゴシック体 などのスタンダードな書体が多いですが、今回ご紹介した書体のように個性に富んだ自己紹介、アピールの一環としても、こんなフォントを使ってみるのもアリかも!と感じました。

次回も、名刺シーリーズ第3弾
社長の名刺に使われている「 新聞明朝体 」について深掘りしてみたいと思います。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。


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