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吃音児が悩みやすい場面(小学生)

こんにちは。いわたコトバのそうだん室の岩田です。今日は吃音についてのお話しです。

今日のテーマは「小学校の吃音児がつまずきやすい場面」についてです。小学校の6年間はイベントや学習内容も目まぐるしく変わり、吃音児がつまずきやすい場面や吃音への捉え方も変わっていきやすい時期になります

僕も僕の場合は、授業の中で出席番号順に当てられるのが苦手だったのを覚えています。

これを読んでくださっている吃音の子を持つ親御さんも小学校でつまずきやすい場面を知っておくことで、気をつけることもできますし対策をしやすいと思います。

全学年で共通する困る場面

まず全ての学年で共通する悩みやすい場面です。
それは「音読、日直(号令)、発表、自己紹介、クラス替え」などです。
吃音の子供は「この言葉を言わないといけない」というのが苦手なことが多いのでこういうものでつまずきやすくなります。
普段はあまり吃らなくても、日直や発表で吃ってしまってクラスの友達に笑われてしまい、深く悩み始めることもあります。

学年ごとの困る場面

学年ごと特有の悩みやすい場面としては、
1年生では入学式。
2年生は、九九(掛け算)
3年生は、クラス替え
4年生では、2分の1成人式
5年生では、グループ学習
6年生では、卒業式
ということが挙げられます。

特に2年生の九九は時間制限があったり、先生の前でスラスラ言うことを求められたいすることがあり、特に注意が必要です。
また、入学式や卒業式では1人ずつ名前を呼ばれて、大きくはっきり「はい!」ということを求められたりするため悩みやすい場面です。

また4年生や5年生になると自分の吃音を客観的に捉えることもできるようになってくるため吃音の症状に変化はなくても2次障害が出てきやすいため本人に困り感がないか注意深く観察して、本人と話しを聞くことも必要になります。

九九や発表、卒業式で悩んだら

吃音は本人の努力不足や緊張のしすぎではないため、学校側に配慮をしてもらうことができます(というより配慮しなくてはいけません)。
そのため「九九の時間制限をなくしてほしい」「返事をするときはお友達と一緒にいうようにしたい」など吃音者が学校に相談することができます。

学校側はそういう相談があったら、あまりに無茶な内容でなければ配慮する義務があるので、本人と話し合って対応してくれると思います(合理的配慮と言います)。
そのため両親や周りの大人は、本人がどうしてほしいのかをよく聞き、本人の望む配慮の仕方を話しあっておくといいと思います!


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