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発音と食事の関係

おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。
とうとう夏が近づいてきてる感じがしますね!昨日も今日も暑い!
あれ?お梅雨さんはどこへ、、?

発音と食事の密接な関係

言語聴覚士は「発音が悪いんです」と相談に来てくれたお子さんの「食事」について確認することがあります。

発音と食事あんまり関係ないんじゃ、、と思う方もいるかもしれません。しかしどちらも舌と唇をたくさん使うという点では同じなんです!

発音が悪いという相談があるお子さんには「食事中あまり噛まない(丸呑み)」「食べる時間が速い・遅い」「汁かけご飯を好む」「よくご飯がこぼれ落ちる」というエピソードもよく聞きます。
食事の様子を知ることは発音の様子を知ることでもあるんです

「食べる」ことの凄さ

大人はいつも何気なく食事をしていますが、これって実は舌の動き的に
もの凄いことをしているんです!決して「できて当たり前」ではないんです

自分がご飯を食べるところを考えてみると
まず
①舌がねじれながら動いて、ご飯を奥歯にのせる
       ↓
②ご飯が落ちないように頬と舌で支える
       ↓
③顎と舌をうまく動かして咀嚼する
       ↓
④噛んだものだけを少しずつ喉の方に送る

舌の動きだけで「捻る」「挙げる」「支える」「送る」というたくさんの動きをしています。これらの動きを顎やほっぺた、唇と連動して行なっています。ご飯に髪の毛が混じっていたら髪の毛だけを探し当てて口の外に出すなんて芸当もできちゃいます。

食べる舌の発達について

ではここで舌の動かし方の発達についてみていきましょう!
子供の舌の使い方の発達にはある程度順番があります

①舌を前後に動かせる(5〜6ヶ月)
②舌を上下に動かすことができる(7〜8ヶ月)
③舌を左右に動かすことができる(9〜11ヶ月)

こうみてみると舌を前後に動かせる時期から左右に動かせるようになるまでにかなりの時間がかかることが分かります。

家よく観察する大切さ

「発音が悪い」という親御さんの中にも「食事場面はよくみたことがなかった」ということは多いのではないでしょうか?

しかし食事の中には発音改善のヒントが隠されているかもしれません。
もしお子さんのがあまり「あまり噛まない」「柔らかいものしか食べない」「生野菜を食べれない」などみられた時には、舌や唇を使う食材を出してみるといいかもしれません
※注意点として子供の「食べることが楽しい!」という気持ちがなくならないことが重要です。

食事のチェックリスト

食事の際の観察の参考にしてみて下さい!

  • 唇を閉じて噛んでいるか?

  • 奥歯で噛んでいるか?

  • 水で流し込んでいないか?

  • 唇を閉じたまま飲み込めているか

  • 汁かけご飯は多いか?

  • 生野菜を食べるか

  • 偏食はあるか

  • ガムを噛むか

  • 飴をすぐ噛んでしまわないか

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