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吃音児は話しやすい環境を作ってあげる
おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。
今日は「吃音児には話しやすい環境を作ってあげる」です。
親御さんが普段接している対応が間違ってますとか、そういうお話ではありません。
吃音のお子さんを持つ親御さんはお子さんのことを真剣に考え、第一に考えているのだなあといつも心温まることが多いです。
今日のお話は「間違った環境を治していきましょう」というニュアンスではなく「吃音の子供が話しやすい特別な対応があるよ。いつもの対応にプラスαしてみてください」というイメージで聞いてください。
流暢に話せる経験を積ませてあげる
吃音の子供は、たくさん流暢に話せる経験をさせてあげることによって吃音が改善しやすくなることが分かっていて
逆に、話すことにプレッシャーやストレスを感じている場面だと、たくさんどもって話す経験を積むことになってしまい、吃音が悪化する可能性があります。
例えばいつも「ちゃんと話しなさい」「もう一回言って」と指摘されている子供より
落ち着いて待ってくれている子供の方がどもりにくくなるということです。
話しやすい環境1:時間的に
吃音の子供は話す内容を組み立てる時間がなかったり、焦っている時にどもりやすくなります。
そのため「大人が話す速さを落とす」「会話に充分な間を持たせてあげる」ということを意識してあげるといいです
また「生活のリズムにゆとりを持たせる」「スケジュールを詰めすぎない」という対応も有効なことがあります。
これらは「知っていてもなかなかできない」ものなので少しずつ練習してみるといいかもしれません(個人的には「大人がゆっくり話す」が難しいと感じます)
話しやすい環境2:言葉のレベル
子供は話そうとしている言葉のレベルが高すぎると「自分の能力」と「言語力」が一致せずどもりやすくなります。
そのため、子供が負荷を上げすぎて話さないようにしてあげます。
例えば「周囲の大人がなるべく簡単な語彙や文法を使う」「一度にたくさんのことを聞かない」などをしてくれると吃音児もつられて易しい語彙を使ってくれたりします。
話しやすい環境3:心の面
これは吃音のあるないに関係ないですが、不安やプレッシャーを感じている時ってうまく話せなかったりしますよね。
吃音があると、人と話すこと自体にプレッシャーを感じてしまうことがあるため支援が必要です。
具体的には「吃音についてオープンに話せる雰囲気を作る」「吃ることは悪いことではないと率直に伝える」「肯定的な言葉掛けを増やす」などなど
まとめ
ここまでお話してきましたが、正直「そんなこと言われたってそんなたくさんできないよ!」と思われると思います。
もちろん全て実践しなくてはいけないというわけではなく、できそうなものを試してみてください。試していくうちにお子さんに合ったものが見つかるかもしれません。
またいきなり生活の中に取り入れないというわけでもなく、初めは一日15分など時間を決めて「意識して関わる時間」を作ると取り入れやすいですよ。
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