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秘境と言われる金山の山奥に店を開きました。

鰹節生産量日本一の鹿児島県の南に位置する枕崎市。
その中でも、地元の方でも行くことがない秘境と呼ばれた場所に本日2022年9月9日にお店をオープンしました。

お店の名前は“山猫瓶詰研究所”

山猫瓶詰研究所正面

雑貨や瓶詰商品が並ぶショップ。
マフィンやカタラーナを堪能できるカフェ。
ゆったりとした静かな時間を過ごせる一日一組限定の宿。

この3つが一つのお店に収まりました。
その名も、山猫瓶詰研究所

宮沢賢治の注文の多い料理店から着想を得て、香りのいいもの、体が喜ぶものをお客に提供するお店。
お店の奥で、健康になったお客を食べてしまおうと山猫が舌なめずりをしているのも知らずに……。

そんな世界観を詰め込んだお店です。

ショップ

ショップには、山猫瓶詰研究所の世界観を表したオリジナルの雑貨や瓶詰商品が並びます。

瓶詰商品には、南薩の食材をふんだんに使った色鮮やかなピクルスや調味料、チャイシロップを展開。
瓶詰商品の中でも代表商品となるピクルスは、生産者の思いが詰まったからだが喜ぶこだわりのピクルス。

絵画のような季節のピクルス

季節のピクルス
緑「木の葉鳴る山奥にて」/ 橙「招かれる灯火」/ 紫「たゆたう疑念」/ 白「撒かれた企みに」

緑、橙、紫、白の4色からなるピクルス。

ピクルス液には、化学農薬を使わない新米とドライトマトの旨味を活かして作られた飯尾醸造のピクルス専用酢をベースに使用。
枕崎の鰹節で旨味を、指宿にある日本最古のハーブ園開聞山麓香料園の芳樟で香りを加えた唯一無二のピクルス液になっています。

中に詰められた野菜は、南薩で土からこだわる農家たちの旬の野菜を使っています。
野菜の組み合わせは時期によって変わり、食べながら季節を感じることができます。

視覚・嗅覚・味覚で楽しめるピクルスです。

カフェ

山猫喫茶は時間によって部屋の雰囲気の異なりを楽しめます

アンティーク家具の包まれた空間。窓から入ってくる自然光とテーブルの上のランプがぼんやりと光るカフェスペース。
通称、山猫喫茶。

ここのカフェでは、米粉とおからを使ったマフィンとサツマイモがたっぷり入ったカタラーナを楽しめます。

そよ風果樹園さんのブルーベリーや世界三大紅茶に並ぶ薩摩英国館さんの知覧紅茶など、南薩のこだわりの食材を集め、マフィンにぎゅっと詰め込みました。

しっとりとした口当たりで、もう一口、また一口とつい手が伸びてしまうマフィンを目指して。

ドリンクメニューも、山猫瓶詰研究所オリジナルブレンドのコーヒーや知覧紅茶、sweet×sweetさんのコーン茶やオリジナルのチャイなど豊富に取り揃えています。

一日一組限定の宿

山猫のアジトをイメージした洞窟型の部屋

一番奥にある部屋の扉を開けると、そこには洞窟が。
コンパクトながら、ゆっくりとくつろげる空間になっています。
宿として使われていない時間は、予約した人しか入れないカフェの秘密部屋として利用が可能。

忙しない日常を忘れて、静かでゆっくりと流れる時間に身を委ねられるお部屋になっています。

この建物との出会い

もともとはこの場所、明治時代に建てられた郵便局でした。

取り壊されるなら誰かここで何かしませんか?と当時の枕崎市地域おこし協力隊の声によって知り、北薩、阿久根市を拠点にしている下園薩男商店が手を挙げたのでした。

詳しくは下記記事を。

秘境と言われる金山の山奥でお店をしようと決意したわけ

「世界中が同じようなお店であふれている」

下園薩男商店代表の薩男三代目は一つの違和感を覚えていました。

「大きなショッピングモール内のお店は日本全国同じようなお店だ。日本全国同じクオリティで出してくれる飲食チェーン店も多い。
東京もイタリアも中国も、 百貨店に行くと同じようなお店・ブランドが入っている。

そんなお店ばかりになってしまったら世の中は楽しいのだろうか?

どこに旅行しても同じようなお店ばかりになってしまう。
そんな世の中は楽しくない。
その土地に旅をしたらその土地のものを体験したいし口にしたい」

だからこそ私たちは、その地域に一手間加え、その地域の生産者のつくる作物にその土地特有の一手間加えたようなお店をつくったのです。

今まで下園薩男商店はイワシビルを拠点として、北薩摩を中心にその地域の資源に一手間加えた取り組みをしてきました。
今度は南薩摩に山猫瓶詰研究所ができることで、南薩の資源に一手間加えた展開をしていきます。

山猫瓶詰研究所は山奥のひっそりとした誰も気づかないような場所にできあがります。

「こんな山奥で商売が成り立てば、日本全国どんな場所でもお店が成り立つ。
田舎で自分の時間を楽しみながら、自然と触れ合って子育てしながら成り立つようなお店を、日本中、そして世界につくっていく」

今までは老舗の丸干し屋として、イワシビルの運営など水産のカテゴリが強いイメージでしたが、今回の「山猫瓶詰研究所」で幅広い食と雑貨などの新たなイメージが広がっていきます。

これからは、下園薩男商店を丸干し屋としてではなく、今あるコトに一手間加える企業として。
「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ人生を豊かにする」ことを胸に、その中での新しい一歩として、山猫瓶詰研究所の開店することを決意しました。

歴史と人々の想いを抱えた旧郵便局が生まれ変わった山猫瓶詰研究所。
これからもたくさんの思い出と想いを紡いでいく場所として、多くの人にとって居心地の良い空間をつくっていきます。

山猫瓶詰研究所、開店です。

日々の発信はInstagramで。

公式ホームページはこちら。

営業時間

11:00~17:00

定休日

月曜と火曜(祝日除く)

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