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イワシとわたしの物語

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下園薩男商店が運営するイワシビルの商品。 そんな商品たちとこんなことあったかもしれないお話を集めたオリジナル短編小説です。
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#日記

たい焼きを食べる、旅に出る【イワシとわたし 物語vol.17】

何と理由はないけれど、どうも虫の居所が悪い。 せっかくの日曜日。せっかくの休日。 せっかく…

旅好きの彼女がこの地に留まる理由【イワシとわたし 物語vol.11】

外に出るのも億劫になる季節になった。 もし叶うのならば、温かい家の炬燵の中で温まりながら…

彼女が伝えたかった5文字【イワシとわたし 物語vol.6】

暑い夏であることに変わりはない。 けれど、この日だけは何やらいろいろと考えてしまう。 あ…

青年が気づき始めた”普通”の裏側【イワシとわたし 物語vol.5】

拍子抜けしてしまいそうなこの現実に彼は一種の焦燥感を覚える。 大人への憧れを感じていたあ…

旅する少女が魅せられた場所【イワシとわたし 物語vol.4】

物足りなさを感じ、憧れの世界へと旅立った少女が 地元阿久根へと帰ってくると、 そこは彼女の…

「いつも」を変えたい彼女の朝【イワシとわたし 物語vol.3】

一日の気分はスタートが肝心。 朝は気持ちよく過ごしたい。 おしゃれでかわいく心ときめく空間…

クラフトコーラと海辺の少女【イワシとわたし 物語vol.2】

悩みや不安、壁を抱えて生きている。 どうにかそこから抜け出したくて、気づいた先にあったのは西方の海だった。 彼女は海の青さに溶け込むようにそこにいた。 どうして海に来たのだろうか。 別に海がこの胸のモヤモヤを解決してはくれないことなんて、 子供には戻れない彼女はもう知っている。 それでもこの海に来た。 バッグを引っ掴み、乱雑に中を漁る。 スマホと財布の最低限の荷物。 それに加えて、お気に入りのグラスと炭酸水。 そして、クラフトコーラ――パーティータイム。

港町で出会った女の子。【イワシとわたし 物語vol.1】

くしゃりとした笑い顔が魅力的な彼女は、いつまでもキラキラした女の子でいたいと言う。 外…