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成長=「発信ではなく行動」【 NIKKEI STYLE 】

 気付けば2月。そして、気付けば投稿が2週間空きました。早いですね。

 1月は「今回は師走が2か月あるの?」モードで、慌ただしく過ごしていました。仕事も繁忙期ですが、本格的に忙しくなる前に家族旅行にも行きました。1年前から計画し、半年前に予約、指折り数えてきたもの。今もなお余韻が残るほど満たされました。家族っていいぞ、東・・・(自粛)。

 さて、NIKKEI STYLEでこんな記事がありました。

■ 変わる人事制度の対処で見える 出世する人としない人

 タイトルだけ見ると「出世術」の記事っぽいですが、逆に「出世術」を読み漁りたい読者へ警鐘を鳴らすような記事でした。

【 概要 】
① 出世できる人は「変化をポジティブに捉えられる人」
② 記事や啓発本で得た知識を発信することは「ポジティブ」ではなく「強い意見への従順化」
③ とるべき行動はインフルエンサーではなく、目の前の課題解決

 自己啓発に繋がる記事や本を読むこと自体は悪いことではありません。そんな記事を読んでは「気付けた!」「〇〇さんがこう言っている」「結局、〇〇なんだよね」とあたかも自らの意見のように発信すること。そして、その発信で自分自身が成長したと錯覚する人は『自己判断の放棄』をしている、危ないですよ~という内容です。

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■ 講師の立場から感じていたこと

 合格しやすい「雰囲気」の人ってやはりいます。それは授業中の表情が豊かな人。ここでいう豊かとはニコニコしているという意味ではなく、ニコニコもするし、険しい表情もするし、首も傾げたり、上を向いたり。おそらくこういった動作の方は

 ① 講師の説明を聞く
 ② 頭の中で考える
 ③ 理解する or 疑問に感じる(納得する or 納得しない)

 というプロセスの連続なのだと思います。一見、当たり前のことですが、例えば3時間授業をした中で、このサイクルが多く稼働していれば授業後に大きな理解の差が生まれます。

 一方、前列の方に座り、口角の上がった頼もしい表情で、リズミカルに相槌をとって下さる方。とても精力的に授業に参加してもらえるので、私としてもより応援したくなる雰囲気なのですが、この方々は伸び悩みました。やる気もありますし、勉強だってしっかり積み重ねています。上記の記事にある「自ら考える学習」ではなく「強い意見(この場合は授業の内容)への従順化」が目的となっていたのだと感じます。

 ラジオ体操は皆勤賞で生活リズムがよくなれば、体操が雑でも効果があるかもしれませんが、授業は皆勤賞だけでは意味がありません。

 よく合格した方が体験記としてこんなメッセージを記します。

「先生の言葉を信じて頑張った結果、合格できました」

 これを鵜呑みに捉えてしまうと「従順化」でしょう。

 「先生の言葉を信じて(でも、自分の中でじっくり考え、納得した)結果、合格できました」

 という自己判断があるかどうか。

 これは結局、合格してから何をしたいのか。自分自身がこうなりたいという未来像がはっきりしている人ほど能動的になります。
 逆に自己啓発・成長という少しふんわりした目標のもと、資格勉強をしている方は、その前向きであり真面目な性分から「従順化」に陥りやすいのかもしれません。

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 決してやってはいけないのは、思考停止したあとで、有力な記事やインフルエンサーとかの言葉を、自らの言葉のように繰り返すことです。それは多くの災害で被害者を生んだような、自己判断の放棄になってしまいます。
 仮に記事に共感したり、インフルエンサーの言葉に感銘を受けたのなら、そのことについては「いいね」をつけたりリツイートするくらいにしておきましょう。
 そして、共感した元の情報を実現するために、目の前の課題を解決していってください。行動することでのみ、人は成長することができるのですから。(平康慶浩氏:記事より引用)

 最後のメッセージはヒヤッとしました。・・・私、これに陥っていないだろうか。締め切りのあるコラム系の執筆や講演の原稿ファイルを開きながら、noteを書いている私。もしかしたら、この記事に対しては「シェア」くらいにして、目の前の課題解決に注力する。それが正解だったかもしれません(いや、この時間はこの時間で必要だったと思おう 笑)

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■ 受け身ではなく、プルする

 今回の「従順化ではなく、自ら動け」という趣旨に通じる推薦図書がこちらです。

「超」独学法 , 野口 悠紀雄 , 角川新書(2018年)

 野口先生の「超」シリーズです。

 どうやったら独学できるか。その入口から、具体的なプロセスの話もあれば、なぜ今「学び」が必要なのかという根本的な話もあります。特に目標が無いという人も「では毎日新聞の第3面までの見出しをチェックしなさい」という感じで具体的な課題もあります。まあ、これに従うのは「強い意見への従順化」っぽいスタートかもしれませんが、見出しをチェックしだすと、結構、世界が変わりますよね。そこからは「自己判断」のスタートです。

 例え資格学校に通うことになっても、私は線引きせず「授業+独学」だと思っています。独学でなくても、能動的に授業を受けるべき。何か学ぼうと思っている方にはオススメな一冊です。

#COMEMO #NIKKEI #推薦図書

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群馬県で働く税理士・FP / 専門学校 非常勤講師(法人税法)資格学校元講師(財務諸表論)/ 日経 Nサロン2期メンバー / 3姉妹の父親(5歳・3歳双子) / 税、仕事、子育て、犬のことなどなど : https://ibc-tax.com/
コメント (8)
noteに書いている人は能動的な方が多いと思います。岩下先生は大丈夫ですよw
はずスラさん
知らず知らずのうちに・・ということもあるので、ありがたきコメントです😊
このnoteを読みながら、先日図解にした「いま道ばたで聞いてきたことをすぐ道ばたで受け売りするのは、学ぶ心をぽい捨てしているんだ」という言葉を思い出しました。

図解は「内容について深く考える」役に立ちますが、それは必ずしも「内容を自分に活かす」ことを意味しないんですよね(図解にしたところで満足して行動しなければやはり「学びっぱなし」)。

最近本の図解のnoteでは意識して「私自身は〜」という一文を入れて「自分ごと」にするようにしていますが、これを続けようと改めて思いました。ありがとうございました。
山田太郎さん
発信することはやってみて良い効果があるなと実感しています。ただ、発信が日常化してくると発信が目的化してしまう感覚もありました。

自分も考えを整理し、学ぼうという狙いで書くなら、山田さんの指摘どおり「私自身は」と、振り返れるような言葉を意識的に用いるのがよさそうですね😊私も見出しを入れるときは「自分ごと」の欄を作るようにしています!
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