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本日は、租税教室 【 ◯◯を考える週間 】

 突然ですが、皆さん。

 毎年11月11日~11月17日の1週間。「●を考える週間」という活動が何十年も続けられているのを、ご存じでしょうか?

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 正解は「税を考える週間」です。

 私も税理士になるまで「聞いたことあるな~」レベルで、いつ頃やっているかも知りませんでした。(なんとなく駅前でティッシュをもらったイメージ)

 税に関する講演会とか学生向けのイベントが開催されます。イベントを行うこと自体は良いのですが、問題はこのような取組を行ったところで、税への関心がどう継続するかですね。

 私も今日は、このnote投稿後、県内の高等学校にて「租税教室」の講師を務めます。今日訪問する学校は3年連続で伺っているところ。昨年から「より印象に残るものにしましょう!」という事で、ありがたいことに2時限分の時間を頂きました。講義だけでなく、ワークショップやディベート形式で実施します。

 租税教室は、高校だけでなく、小学校や中学校でも実施しています(来年度は、私も大学で実施させて頂く予定)。実施後のアンケートでは、小中高いずれも、ありがたいことに「税への関心が深まった」という回答を多く頂きます。始めたころは、この反応がとても嬉しくて・・。しかし、何年かやっていると少し「虚しさ」という感情も生まれ始めました。

せっかく関心や問題意識が芽生えても、その芽が育たない気がするなぁ。

 私もそうでしたが、やはり課外授業や特別講義って「へえ~」とは思っても、下手したらもう次の授業ではその関心が消えてしまう。もちろん、それでも1人でも継続的に関心をもってくれたら・・・とか将来税の事を真剣に考える際の種になってくれたら・・・と私なりに一生懸命務めてはいますが。

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 明るい材料としては、租税教室の実施数が年々増えています。

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 小中高で実施し、多くの学生が3回経験できるような位置付けにしようと動いています(税理士受験者数の減少に対する広報活動の一環でもあります)。

 また、学習指導要領の改正でも、今後は小中高で主権者教育や金融、起業に関する教育等、『社会で生きるための教育』にも力を入れる方針のようです。例えば、高等学校では、公民科に全ての高校生が学習する必履修科目「公共」が新設される予定です。

 

 仕組みとしては、このように「●●の週間というイベント」よりも「日常的」に学ぶ場面が増えていくことは良い流れではないかと思います。

 税は払うのも、公共サービスを受けるのも「日常のこと」ですし、従来の社会科のように法律的な部分ばかりではなく、家庭科的な位置付けで、実際に支払う場合の実務的な教養なども充実させていく。税への関心が高まれば、政治への関心も高まります。

 今だって子どもたちは忙しいでしょうけれど、現実に生きていく上で本来知っておくべきこともたくさんあるのではないか。もちろん賛否はあると思いますが、税理士として税務相談や事例で、若者の無知による滞納問題とかに直面したりすると・・「知っている」って大事だよなと痛感します。(例のお笑い芸人さんのような悪質なものではなく)。

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 租税教室という場で「高校生×税」という化学反応を見られるというのは、私にとっても刺激的なもの。今日もどんな発想に出会えるか。教える立場ですが、逆に教えてもらえるものも楽しみに・・・いってきます!

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