鰯野つみれ

小説を書いたり、アガベ中心に植物を育てたり、猫2匹と戯れたり、漫画や小説を読んだり、軽…

鰯野つみれ

小説を書いたり、アガベ中心に植物を育てたり、猫2匹と戯れたり、漫画や小説を読んだり、軽くオタクだったり。

マガジン

  • 鰯野つみれの「小説書いてみた」

    小説書きリハビリ中の鰯野つみれが「グダグタ言ってないでとにかく書いてみようぜ?」と書いてみた小説の置き場。短編中心になると思います。

  • 鰯野つみれの「小説ってどう書くの?」

    丸10年近く小説を書くことから遠ざかっていた元同人女の、じたばたリハビリ実況中継。文章を取り戻せ!

  • 鰯野つみれの「植欲は今日も旺盛です」

    鰯野つみれが日々ついつい購入してしまうアガベなどの植物。その旺盛な植欲(植物保持欲)のまま買い漁ったものたちについてご紹介。

  • 鰯野つみれの「猫日記~蒼き流星」

    鰯野つみれと家族がパワー系飼い猫「あお」と「流星」に日々翻弄されるさまを定期報告します。

  • 鰯野つみれの「読むのだって大好きです」

    物語は書くだけじゃなくて読むことも好き。いくらか嗜好が片寄った鰯野つみれの「読む方」のお話。

最近の記事

  • 固定された記事

シュレディンガーはたぶん猫。[第1話]

見切り発車ですが、創作大賞「ホラー小説部門」に参加してみることにしました。応募期間は4月23日(火)から7月23日(火)までということなので、期限いっぱいまで、しばしお付き合い頂けると幸いです。 ジャンル説明・あらすじ。 第1話 第一章 「手に包帯巻いて異形を隠すのを、厨二病みたいって言うな」  学校から帰って自室で部屋着に着替えたところで、ふいに左の手のひらに違和感があることに気付いた。何の気なしに見てみたそれだけのはずが、俺は再度、今度はまじまじと自らの左手を凝視す

    • 第31話の投稿したかったけど明日になります…。創作大賞14万字の上限がありますが、今136000字突破しているんですよね…。あと4000字くらいしか書けぬ…書きながらも地獄の文字数カウント…!!ラストシーンは書いたのでラストバトルを効率的に書かないと超えてしまう…ぴええ…うそやろ

      • [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第30話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n181fc59fbd12 初のみずきちゃんVS片山ですわ。片山からしてみれば「普通に受け入れればいいだけじゃね?(真顔)」って感じで、何でみずきちゃんがドン引いたのかも分からん的な。

        • シュレディンガーはたぶん猫。[第30話]

          第30話 ただ、そんなとても極甘な幸せと同時に、政信くんという人には全く真逆の、何か底知れない不安が常に存在した。  政信くんは、私に対して何か隠したいことがある。  それは彼が私の体に触れる時に、特に「そうかも」って感じられた。本当はもっと他の触れ方をしたいのに、それをやめて別の次善策を選ぶような。まるで手心を加えられているみたいな。ある意味「諦められている」みたいな。  政信くんと「そういうこと」をする時、政信くんは毎回私の首筋を無意識のうちに噛もうとしていて、でも

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        シュレディンガーはたぶん猫。[第1話]

        • 第31話の投稿したかったけど明日になります…。創作大賞14万字の上限がありますが、今136000字突破しているんですよね…。あと4000字くらいしか書けぬ…書きながらも地獄の文字数カウント…!!ラストシーンは書いたのでラストバトルを効率的に書かないと超えてしまう…ぴええ…うそやろ

        • [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第30話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n181fc59fbd12 初のみずきちゃんVS片山ですわ。片山からしてみれば「普通に受け入れればいいだけじゃね?(真顔)」って感じで、何でみずきちゃんがドン引いたのかも分からん的な。

        • シュレディンガーはたぶん猫。[第30話]

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        • 鰯野つみれの「小説書いてみた」
          35本
        • 鰯野つみれの「小説ってどう書くの?」
          23本
        • 鰯野つみれの「猫日記~蒼き流星」
          5本
        • 鰯野つみれの「植欲は今日も旺盛です」
          8本
        • 鰯野つみれの「読むのだって大好きです」
          7本

        記事

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第29話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/na07cb332071a みずきちゃんの家庭の事情と、彼女視点のスパダリ極まった宮本。ただこれ、蟲四章なんだよね。ハハハッ。あとみずきちゃん視点の片山。さとちゃんは強めドルオタです。

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第29話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/na07cb332071a みずきちゃんの家庭の事情と、彼女視点のスパダリ極まった宮本。ただこれ、蟲四章なんだよね。ハハハッ。あとみずきちゃん視点の片山。さとちゃんは強めドルオタです。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第29話]

          第29話 蟲四章 「キラキラ蟲少女は恋に恋する」 「私、彼氏できたから」  お姉ちゃんがこう言ってきた時、私には同時に別の台詞が被さって聞こえていた、気がする。「一抜けた~」って。まるでそう言われたような気がしたんだ。  お父さんもお母さんもあまり好きじゃなかったけど、お姉ちゃんのことだけは好きだった。  それは「同志」だと思っていたからだ。  うちは両親そろって教育関係の仕事で、私たち子供も「恥ずかしくない子」として育たないといけなかった。「私たちはちゃ

          シュレディンガーはたぶん猫。[第29話]

          「シュレディンガーはたぶん猫。[第27話][第28話]」 https://note.com/iwashinotsumire/n/n410aceb56eca https://note.com/iwashinotsumire/n/n225ae4316a2c 実はしれっと日付変わった頃上げていました、2話分。気付かなかった方はこちらから。しかしこの作品、私は楽しいけど人様はどうなん…怖

          「シュレディンガーはたぶん猫。[第27話][第28話]」 https://note.com/iwashinotsumire/n/n410aceb56eca https://note.com/iwashinotsumire/n/n225ae4316a2c 実はしれっと日付変わった頃上げていました、2話分。気付かなかった方はこちらから。しかしこの作品、私は楽しいけど人様はどうなん…怖

          長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第27話][第28話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n410aceb56eca https://note.com/iwashinotsumire/n/n225ae4316a2c あんな嫌がってたのに、結果、厨二極みMAXみたいなことになってる宮本。このためにイヤイヤさせてたぜ。

          長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第27話][第28話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n410aceb56eca https://note.com/iwashinotsumire/n/n225ae4316a2c あんな嫌がってたのに、結果、厨二極みMAXみたいなことになってる宮本。このためにイヤイヤさせてたぜ。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第28話]

          第28話「ま、さのぶ、くん……っ」  発言とは全く裏腹に、俺の両手は強く強く、みずきちゃんの両肩を掴んでいた。本当は絶対に手放したくないという気持ちが、自然とそうさせていた。  けれども、爪が強く食い込む形になっている。それに気が付いてしまって、俺は意識して手の力を必死に抜く。  放さないと、なのに、俺のこの真っ黒い変異は、みずきちゃんを飲み込みたくてたまらない。みずきちゃんの気持ちを無視してでも――そんな意思が、俺の中に確かにあるからだ。  まるでただの化け物みたい

          シュレディンガーはたぶん猫。[第28話]

          シュレディンガーはたぶん猫。[第27話]

          第27話  次の日、一応俺は学校に行った。あの後のパソコン室の様子を知りたかったのと、世間様やマスコミの動きを知るためと、昨日の夕方に青い顔になっていた松岡と山瀬の様子を確かめたかったのと、みずきちゃんに会うためだ。  パソコン室の備品は、予測していた通りに完全にダメになっていたらしい。そして虫に電磁力を食らわせた時のあの音と光が完全に校外にも漏れていたようで、通報を受けた警察がすぐさま駆けつけたそうだ。そして酷いありさまのパソコン室を確認。警備員の人も異様な失神状態にな

          シュレディンガーはたぶん猫。[第27話]

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第26話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n5f4fc6ba28e7 この回のためのアッコさん関連でした。宮片嫌だろうなって(ニコッ)。作者が頭やべぇぞオチ。川島さん超まともっぽいがそれは実はヤバいエピソード全抜きしてるから。

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第26話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n5f4fc6ba28e7 この回のためのアッコさん関連でした。宮片嫌だろうなって(ニコッ)。作者が頭やべぇぞオチ。川島さん超まともっぽいがそれは実はヤバいエピソード全抜きしてるから。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第26話]

          第26話 虫はまるでトカゲが尻尾を切り落とすように、自分の素粒子体のうち、片山が捉えた部分を完全に犠牲にして「脱ぎ捨てた」。そしてひと回り小さくなったその姿で片山の目の前から素早く離脱し、虫かごに肉薄する。そして、俺が放った電撃をそっくり利用する形で構成素粒子のうちの中性子部分を陽子に変化させ、「弱い力」を操って虫かごを破った。  虫の頭の部分に、鋭い角状の針があった。その針の先端に極端に強い電撃を集めて一点突破をしたのだ。 『むっ、いかん……!!』  綻んだその一点か

          シュレディンガーはたぶん猫。[第26話]

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第25話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/na25864de1e90 「お父さんかな?」「違います」「違うかぁ…」みたいな会話する宮片。そして罪なき警備員のおじさんとパソコン室の備品たちが尊い犠牲に…おじさんの未来に幸あれ…。

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第25話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/na25864de1e90 「お父さんかな?」「違います」「違うかぁ…」みたいな会話する宮片。そして罪なき警備員のおじさんとパソコン室の備品たちが尊い犠牲に…おじさんの未来に幸あれ…。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第25話]

          第25話 足早に歩き、虫がいるなら殺していくつもりで進む。しかしやけに今は敵の姿が見当たらず、俺は少し不思議な気持ちのまま、片山のアパートの前に辿り着く。すると、アパートの階段の一番下に片山が腰かけていて、その辺りには、見たことがない勢いで大量の猫がたむろしていた。 「……何やってんだ、お前ら」 『ふっふっふ。圧倒的だろう、我が軍は!!』  呆れている俺に、シュレは得意げに話しかけてくる。どうやらこの猫たちは奴が集めたものらしい。 『あの学校をぐるっと取り囲む形で、この

          シュレディンガーはたぶん猫。[第25話]

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第24話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n5db6eed760d6 松岡と山瀬の光属性が眩し過ぎて、宮本と片山の闇属性のメンタルがじわっと辛くなるぜ…。次回くらいからさらにふたりのメンタルがぐちゃぐちゃになる予定…ふへへ。

          [長編小説]「シュレディンガーはたぶん猫。[第24話]」更新しときました。 https://note.com/iwashinotsumire/n/n5db6eed760d6 松岡と山瀬の光属性が眩し過ぎて、宮本と片山の闇属性のメンタルがじわっと辛くなるぜ…。次回くらいからさらにふたりのメンタルがぐちゃぐちゃになる予定…ふへへ。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第24話]

          第24話 ◇  二学期に入ると、想定よりも段違いに「受験生」っぽさが増してきた。俺もいよいよ受験先について確定していかなければならない。が、最近はこのまま例の予定通りに私立の大学への進路を確定していいものか、悩み始めている。  文系の学部、商学部や経済学部を滑り止めとして受けるとして。でも俺は、現状では商業や経済にはあまり興味がなかったりする。やっているうちにいずれ興味が出るかもしれない、というのはあるけど、こんなふうに進路を決めていいものか、なんて思っていたりする。

          シュレディンガーはたぶん猫。[第24話]