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3歳までに1万回絵本を読み聞かせて実感した3つの効果

幼児教育のメソッドとして「3歳までに1万回絵本を読み聞かせる」という目安がある。提唱者は四人のお子さんを全員東大に入学させた佐藤ママ。教育熱心な親御さんの間では有名人だろう。

娘は3歳までに1万と5000回くらいは絵本を読んだ。ただし、これは娘がたまたま本好きであったが故の結果であり、目標にして努力したわけではない。

なので達成するための工夫について的確なことは語れないが、達成した結果についてはお伝えできるので共有しようと思う。

1万回というルール

そもそもの話として、1万回のルールについて触れたい。佐藤ママのメソッドで流石だなと思うのは、1万『冊』ではなく1万『回』としている点だ。つまり、同じ本を繰り返し読んだら、それも回数として積み上がっていく。

私は一冊の絵本をスルメのように何度も何度も繰り返し読むことが重要だと思っている。なぜなら絵本の中にはたくさんの気づきが隠されているからだ。ゲームと同じで、一周目に取りこぼした要素を周回プレイで拾えることがある。

これから述べる「絵本を1万回読んで得た効果」も、1万『回』読んだことによる恩恵が大きい。ちなみに3歳までに1万回とは一日10回読めば達成できるペースなので、めちゃくちゃハードルが高いわけではない。

1. ビジョンを共有できる

例えばお風呂上がりに裸で走り回るとき。「うさこちゃんみたいにクシャミがくしょん!はくしょん!はーくしょん!て出るよ」と言えば、寒そうに震えるうさこちゃんの場面が共通認識として浮かぶ。

また、外からなかなか帰らないときは「いつの間にかお空も雲ももう桃色。そろそろおうちへ帰りましょ?」という好きな台詞をそのまま使って誘導する。

その他にも日常の些細なシーンに絵本との共通性を見つけては、「これって〇〇の〇〇みたいだね」という語りかけを頻繁に行った。また逆に、私には思いもよらなかった類似性を子供が見つけてアピールしてくることもあった。

このように伝えづらいルールや感覚的な事項に対し、絵本の場面を共通のビジョンというツールとして利用できるようになった。

2. 接続詞が覚えられる

「すると」「つぎに」「ところが」「とうとう」など、絵本には普段の会話ではあまり使わないような接続詞が多く登場する。そしてこの接続詞の登場と合わせて、前後の状況が繋がったり反転したりする。

頭の中で論理(理屈)を考えられるようになるためには、この接続詞を覚えることが第一だと思う。その点絵本は子供にとって面白い話とともに接続詞が使われるので、自然とその用法とともに覚えられる仕組みになっている。

娘の場合まだ単語として覚えているだけで使いこなせるまでには至っていないが、「ところが」と言ったあとにどんな展開が待っているのか、予想して話を聞いている節がある。

3. 成長の不足を補える

娘はもともと本が大好きで、読み聞かせるまでもなくそこに絵本があればパラパラめくっている子だったのだが、こういう子でも親が介入しなければ常に絵本に触れられる環境にはならない。

絵本の読み聞かせを家庭で習慣にしようと思うと、家に本がある状態を意図して親が作り出さなくてはならない。するとどんな絵本を与えようかと親が悩むことになる。

そのときに「言葉を覚えないからまずは簡単な擬音語の本にしよう」とか「色の名前がまだだからカラフルな本にしよう」とか、成長の不足を補う本をオーダーメイドで与えられるようになる。

好きなことをどんどん伸ばす方向性の本も与えているが、その時々伸びないところを引き上げるための本は発達の手助けになった。

最後に

絵本を1万冊読み聞かせた子が100%東大に入れるわけではないが、間違った読み聞かせ方でもしない限り、繰り返しの読み聞かせは子供の発達にとってプラスの恩恵が大きいと実感している。

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