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教師になりたかったわたし

こんにちは、イワシです。

今日は自分が将来どうしたいのか本当にやりたいことは何なのか、頭の中を整理しながら書き出してみようと思います。おそらく上手にまとめられませんが、今のわたしの気持ちを記録しておきます。

教師を目指したわたし

高校生のころ、とつぜん教師になりたいと思いはじめました。
わたしは学校が大好きだったので、将来も学校という場に関わりたい、そして多くの子どもたちに学校を好きになってほしい、という理由からでした。
そんな単純な理由で志した教師の道でしたが、なぜか自分は教師に向いているという確信がありました。
大学に入ってからは日本語教育の面白さにはまり、日本語教師という選択肢も考えるようになりました。
塾講師のアルバイトも経験し、教えることの楽しさ、そして自分の授業を楽しいと言ってもらえることの喜びを感じていました。
教育に対する思いも熱く深くなるばかりで、自分はこのまま教師になるんだろうなと思っていました。

でも、

わたしは教師を目指すことをやめました。
教師として現場に立つことが突然怖くなったのです。

わたしは頼ってもらったり慕ってもらったりすると、自分の存在価値が認められたようですごく嬉しくて。そういう存在になりたくて、無理して自分の能力以上に頑張ってしまうタイプです。
自分が関わった人のためなら何でもしてあげたい。「あなたがいてくれてよかった」そう思われたい。他所貢献が好きというのもありますが、それ以上に承認欲求が強いのだと思います。

でも、たとえそれが自分の価値を感じるためだったとしても「人のために頑張れる」ことは、わたしの長所だと思っています。


しかしもし自分が教師になったら、この性格は自分を苦しめるのではないか、そう思うようになりました。

ただでさえブラックだと言われる教師というお仕事。
そんな環境でわたしは、学生たちに、保護者に、そして周りの先生方に認められたくて、「いい先生」だと思われたくて、おそらくめちゃめちゃ頑張るだろう。自分の時間を削っても、精神的・体力的にどんなにしんどくても、全部をささげてしまうだろう。

それを「怖い」と思ってしまったんです。
上手に自分のエネルギーをコントロールできないわたしは、教師になったら自分で自分をつぶしてしまうんじゃないだろうか。それが、怖い。

そんなことを考えている自分に気づいたとき、教師になるのはやめよう、そう思いました。
結局最後は自分の心配、そんな自分にちょっぴりがっかりしながら。


人の人生にかかわるということ

わたしは大学2年生の夏休み、1か月間タイにいました。
タイの高校の日本語学科で日本語の先生をしていたのです。

そこでお世話になった先生や学生とは今もつながっていて、ことあるごとにお手伝いさせていただいたりお話ししたりしているのですが、この前3年生の卒業スピーチの添削を頼まれました。

わたしが行ったときはこの子たちは2年生だったのにな~もう卒業なんて感慨深いな~なんて思いながら卒業生たちのスピーチの原稿を読んでいると、突然こんな文章が飛び込んできました。

「イワシ先生、ありがとうございました。
 先生と話すのはとても楽しかったです。」
「イワシ先生、1か月間いっしょにいてくれてありがとうございました。」

学生たちが、スピーチの中でわたしのことを話してくれていたのです。
びっくりしました。泣きました。(ちなみにこれを書いている今も泣きそうです、涙腺ゆるゆる)
一緒に過ごしたのはたった1か月だったけど、この子たちの人生に、確かにわたしはかかわったんだ、そう思いました。

たとえいつか思い出になってしまうとしても、大好きな大好きな学生のみんなに少しでも何かを残せたんだ。
わたしと過ごした時間を楽しかったと思ってくれたんだ。
それが嬉しくて、とってもとっても嬉しくて。

人の人生に直接かかわるって素敵だな、これを仕事にしたいな

と思いました。思って、しまいました。

人の人生にかかわる仕事、人生に何かを残せる仕事。
それがわたしのやりたいこと。

今の気持ち

人の人生に直接かかわる、それが一番実現できるのは、やはり教師だと思います。でも今のわたしには教師になるという選択肢を選ぶだけの勇気はありません。やっぱり怖いです。
結局自分が本当にやりたいことから逃げているんじゃないのか。
その通りです、逃げてるんです。

でも、一度逃げてみるのもいいじゃない。今はそう思っています。
一度社会に出て知らなかった世界を経験して、それからもう一度、自分が一番やりたいことは何なのか、考えればいい。
もしも、やっぱり教師として現場に立ちたいと思ったとしても、一度回り道した経験はきっと武器になるはずです。

回り道が案外正解だったりするかもしれないし、回り道したからこそ見える景色だってきっとあるよね。


読んでくださったあなた、ありがとうございます。






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