瀬戸内国際芸術祭2022 ≪女木島名店街≫ 鬼ヶ島ピカピカセンター/岩沢兄弟
瀬戸内海の島々を舞台にしたアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」がはじまりました。今回、岩沢兄弟は女木島(めぎじま)で「≪女木島名店街≫ 鬼ヶ島ピカピカセンター」という作品を展示しています。
女木島は桃太郎伝説における鬼ヶ島のモデルになったと言われている場所。そんな島に生まれた「鬼ヶ島ピカピカセンター」では、廃棄されたモノを照明器具に生まれ変わらせるリサイクルセンターの機能を持ちつつ、「もしかしたら鬼ヶ島の“鬼”と“人”の関係ってこういうことだったのかも?」と想像を誘う作品でもあります。
「鬼ヶ島ピカピカセンター」
鬼が棲んだというその島で
冒頭でも書きましたが、女木島には「鬼ヶ島」の伝説があります。宝物を溜め込み、人々を脅かし、最後は桃太郎に征伐されたという鬼たち。彼ら彼女らはどこからやってきて、どうして島に棲みつき、どのように宝物を溜めたんでしょうか。
大真面目に想像をめぐらしてみると非常に面白くもあり、僕たち岩沢兄弟が考えた物語を「鬼ヶ島ピカピカセンター」に詰め込んでいます。会場にはこんなテキストもそっと掲示しました。
現在の女木島では、島民のほとんどはフェリーに乗って海を渡った先の高松で買い物をするそうです。なので島の家庭に溜まっていくのは、他の地域で買い物をしたり、お土産でもらったりした品々とその容れ物。
もしかしたら鬼もまた、勝手に恐れをなした人間たちにたくさんの贈り物・届け物をもらっていたのかもしれません。「鬼ヶ島ピカピカセンター」では、そんな鬼たちの気配を感じられるものが来島者を出迎えます。
瀬戸内国際芸術祭は3シーズンに渡って開催されますので、よければぜひお立ち寄りください。
*写真:ただ(ゆかい)
瀬戸内国際芸術祭2022
オリジナルグッズも販売中(女木島展示会場にて)
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