組織における同調圧力
どうも、プレッシャーに弱いエンジニアIwaoです。
最近、組織マネジメントをしていて同調圧力を感じたことがあって、どう対処すべきなのかなって考えたんですが思ったより難しい問題でした。聞きなれない人もいると思いますのでWikiを引用します。
同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に強引に合わせさすことを指す。
僕はこの同調圧力を「逆らえない空気感」と解釈しています。権力者の顔色をうかがって「空気をよむ」行動を招きます。空気をよみ続けるとどうなってしまうのでしょうか?
組織で働く多くの人が感じたことがあるんじゃないかと思うんですが、このプレッシャーとの向き合いかたを整理してみようと思います。個人の経験則なので参考までにお願いします^^
同調圧力の本質
僕が過去に同調圧力を感じた事例を挙げてみます。個人の感性によるものであり、他にも色々あるんですが全部書くとnoteの最大文字数チェックでエラーになりそうなので軽く挙げておきますね。
・目的がわからずに惰性で行われている全社イベント
・アジェンダがなく誰も話を聞かない無駄な会議
・形式的で長ったらしい中身のない報告書の提出
・愚痴と批判だらけの飲み会
・残業や休日出勤の必要性と有休のとりずらさ
ここで人と違う行動をとると空気をよめとか言い出す忖度くんが現れます。日本企業は社員の「和」を大切にするあまり「和」に反作用するエネルギーに対して、それを反発する圧力が発生しやすいと言われます。
批判だらけの飲み会に行くと楽しくお酒を飲むという価値観に傷がつく恐れがあります。組織的には行ったほうがいいけど、個人的には行く理由がありません。
このように正解かわからないことに対する個人と組織との間の衝突が同調圧力の本質だと思います。本当に組織の規律や価値観・行動様式に従わなければならないのでしょうか?
ストレスがたまるなら対策したほうがいい
同調圧力の攻略法を解説していきます。よく同調圧力に屈するな!とかいう記事がありますが、まずは屈するかどうかの基準を設けます。無駄な会議に出たら負けみたいな勝ち負け論はスルーしましょう。
攻略するかの基準はあなたがストレスになっているかどうかです。無駄な会議に出ることでストレスをためるようなことがあれば対処したほうがよくて、そうでなければ会議に出ればいいと思います。
ポイントは登場人物はあなた自身とその組織だけと思うことです。アドラーではないですが課題の分離が解決の近道です。目的がなければ問題が複雑化するだけなので他人の課題を背負う必要はありません。
さらに言うと、あの会社もやってるからとかあの人もそう言ってるからって考えるのもリスキーです。他人の課題にすり替わってます。
同調圧力の健全な対処法
同調圧力がストレスになるなら勇気をもって立ち向かってみましょう。あくまでもストレス解消が目的ではなく、圧力の緩和が目的なので忘れないようにしてください。その答えはシンプルです。
同調圧力は自分と組織の意見の衝突ですから、組織に対して改善案を主張することになります。そして自己主張には自分の価値観をアピールすると効果的です。価値観がないとエゴになってしまいます。
例えばウォーターフォールの現場にアジャイルを提案する場合は、政治的なプロセスでは遅延リスクが高いから確実性を重視するこのビジネスにはフィットしないこと、アジャイルにすれば品質がよくなる理由をアピールします。
同調圧力は根っこに権力者がいるし、相手は組織だからなるべく権力がある人に伝えることです。改善に何らかの行動が必要になる場合もありますが、しっかり目的を理解できていれば行動はしやすいと思います。
逆らえない空気に逆らうとどうなるのか
改善案を出した結果、全社イベントや無駄な会議がなくなればいいんですが、残念ながら改善できないことがまあまあ多いです。ダメ元くらいの気持ちで提案しとくと良いでしょう。
じゃあダメだった場合にどうすればいいかって言うと「価値観を盾にしてNOとブロックすること」が答えになると思っています。目には目を、空気には空気をというわけで、空気をよまない人になります。
つまり全社イベントにも無駄な会議にも出ません。報告書の提出もしないし、飲み会にも行きません。好きな時に有休を行使して、残業もしません。なぜなら価値観が違うから、ということになります。
極端な例になってしまいましたが、心理学の観点で空気をよまない人と空気をよむ人を比較してみましょう。知人も参考にしつつどうなっていくのか整理してみました。
空気をよまない人は面倒な人だと思われます。トレードオフとしてストレスフリーな状態になります。さらに目的を明瞭化し続けることができれば自分の人生を生きる人になっていきます。
空気をよむ人は嫌われないです。ただ誰からも好かれません。そして思考をサボったイエスマンは、忖度のために存在する他人の人生を生きる人になっていきます。
まとめ
自己主張をすると嫌われるんじゃないかという不安や恐怖から対人リスクがあると言われてて、特に日本人は内に秘めやすいと思うんです。それがうつ病などの社会問題にも繋がっていると思っています。
かのピーター・ドラッカーは「強みと価値観が衝突したら、晴踏なく価値観を選びなさい」と言っています。ここで言う価値観は組織ではなく自分の価値観です。
組織のメリットや優位性よりも自分の価値観を優先していれば自分の人生を生きることになるんじゃないか説でした。
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