リモートワークで組織は進化する理論
どうも、リモートワーク歴15年のIwaoです。
僕はリモートワーク(テレワーク)が完全に生活に組み込まれているのですが、まさかのタイミングで注目されてます。メリット・デメリットはだいぶ情報が出てきてますので、ベテランの口からいまさらリモートワーク最高って言うつもりはありません。
リモートワークを個人と組織の関係において存在する課題として捉えます。メリット・デメリットはその課題に対する分析でしかなくて、リモートワークを実施した結果、つまり個人の成果が組織の期待値を上回ることがリモートワークに対する課題を解決してくれます。非エンジニアからの同調圧力もブロックできます。
正社員・フリーランス・起業すべてにおいてリモートワークを導入して活用してきた経験から、ITエンジニアと組織の目線でリモートワークを正しく導入すれば組織は進化する理論を解説したいとー思います!
せめて雪と台風は出社したくない
なぜリモートワークするのか自分の目的を挙げることが動機になります。震災や今回のような組織で制御不能なケースは仕方ないですが、通常営業時にどのような状況だったら在宅で作業したいのかを決めておきます。リモートワークがしたくなければ出勤する目的を挙げればよいかと思います。
僕は雪・台風は出社しませんし、すべてのミーティングはキャンセルします。健康・看病の場合は要検討です。そして最大でも週○回までと決めて運用しています。この回数は業務や状況により異なります。全ての理由は出社すると生産性が下がるからとしています。
業務の立場に立てばリモートワークは手段です。会社の中の業務、業務の中の個人で見ればリモートワークは1人のプロジェクトであり、そのプロジェクトの管理をマネジメントとして見ることができます。つまり業務の要求を実現するために、リモートワークを活用して生産性を上げられるという仮説を立てることができます。
一方でリモートワークに向いていない人もいます。自分統計によると、
・生活リズムが制御できない人
・副業をやってしまう人
・コミュニケーションがとれない人
・孤独に耐えられない人
・メンタルの弱い人
です。彼らの特徴をまとめると1人のプロジェクトをマネジメントできない、つまりセルフマネジメントができないとリモートワークでは生産性が下がると思っています。
組織も目標をもって前進しましょう
組織は一律でリモートワークを導入してしまうと、不向きタイプの生産性が下がることで全体の生産性が低下してしまうリスクがあります。なので組織は向き不向きを判断することを考えます。その基準がセルフマネジメントなのかなと思っています。ただし組織や業務内容によってセルフマネジメントに求められるスキルは違ってきます。
とはいえ経験をしないとわからないし、性善説で信頼しないと制度導入はできません。各リーダーはセルフマネジメントができない人の成果物に対して、的確にフィードバックしてセルフマネジメントができる環境を提供しなくてはいけません。
この構造は裁量労働制度の仕組みにとても似ています。組織は裁量労働制度を導入すればリモートワークが実現できると思っています。マネージメントの父も「まず自分自身をマネジメントすることができなければ、他者をマネジメントすることなどできない」と言っていますので、個々のセルフマネジメントのスキルは組織のレベルアップには必要不可欠ではないかと思います。
さらにセルフマネジメント力が全体に広まれば組織が進化することになります。一人一人が経営目線を持っていて自発的に行動できる状態、ホラクラシー組織、ないしはティール組織に進化していきます。
ティール組織における個人は個人事業主と非常に似ています。組織は個人事業主に業務を依頼して、その成果物を検証する当たり前のプロセスが業務に適用され、結果的にリモートワークで生産性が上がる仮説を検証することになるというわけです。
経営目線のセルフマネジメント
個人と組織はお互いに生産性を高め合うことでwin-winの構造を構築できる理論を説明してきました。あとは個人の生産性を上げることに集中すればリモートワークは成立します。
仮にリモートワークが成立しないとしても、それを組織の理解不足と言って待っているスタンスではいつまでも実現できません。まずはセルフマネジメント力を鍛えて働き方の幅を広げることが成長につながります。
セルフマネジメントはWebでたくさん情報が出ているので簡単に情報収集できます。ちなみにマネージメントの父が述べているセルフマネジメントの方法は以下になります。
・自らの強みを明らかにする
・自らの仕事の仕方を明らかにする
・自らが価値ありとするものを明らかにする
・仕事上の人との関係に責任を持つ
・第二の人生の可能性を増大させる
エンジニアならば「スキルを上げて、効率のよいプロセスを学び、技術に価値を見い出して、責任をもってコミュニケーションをとり、次のキャリアを目論む」あたりでしょうか。ドラッカーである必要はありませんが、経営目線を持っているセルフマネジメントであったほうがモダンな組織にはマッチしそうですね。
まとめ
リモートワークは個人事業主つまりフリーランスとして活動するのと似た感覚です。フリーランスとして活動することはもちろん、友人から仕事を依頼されて納品するでもいいし、起業して案件を受託するのでもいいです。そこで身につくセルフマネジメント力は個人にも組織にも大きな効果をもたらします。
リモートワークのメリット・デメリットを議論するのもいいですが、サボっているかどうかワークを監視するような性悪説で向き合わないで、成果物の良し悪しで成果を見極めることが組織に求められています。そのためにエンジニアのマネジメントはエンジニアリングを理解していないといけません。
またティール組織は生産性を向上する最先端の組織構造です。すぐは無理でも組織としてそこを目指すことが結果としてリモートワークを実現することになり、雪の日や台風の日に出勤して怪我をするリスクを回避できます。
雪の日に転ぶとすごくしんどいんですよね。。
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