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アスリートへのインタビュー2

概要

日時:2020年2月26日(水)17:30-18:30
概要:アスリートのアクティビティはどう組み立てられているのか?
Sさんの最近の体験から、「練習」と「レース」について1年の組み立てを振り返って語ってもらった。
模造紙を壁に貼り、ポイントを模造紙に描きながら進行した。

趣旨

L社が支援するアスリートの活動とはどのようなものか調査して、結果をUIUXデザインに反映させたい。
今回は、「ベース」のリサーチも絡めて、どのように練習を重ねてレースに挑みまた練習に戻っていくのか、事実の聞き取りと背景の洞察を得た
い。

方法

模造紙に描かれた振り返りのエピソードを、分類・グループ化して出来事とその背景を考察した。

練習について

コーチによる自動車での並走と無線による会話

MとFが自動車で追走しながら声がけした。今回は実験的に行った。
通常は練習ではやらない(海外トップチームクラスで行われること)。

シーズンOFF

普段できないことをやる
ウエイト 週三やるとBIKEに負担が出る
 自転車は負荷が少ないので、筋力を鍛えるのが難しい
 パワーのピラミッドを高くしたいので、土台を支える筋力をアップ
 違うペダリングの可能性開く
ライド 長く時間をかける
腰を据えてできることをやる時期
時間と距離をかけて、強度のあるトレーニングを行う

シーズンON

4月から10月
ピークを
 6月、7月
 9月、10月 にするイメージ
レースか、回復の時期
ヨーロッパは、シーズンONは2月から。1月には始まる(レースに合わせる)
シーズンOFF、ONで大きな波を作る
シーズンOFFからONにはいるとき、「ベース」ができている

詳細を省略 --------------------------------------------------------

コース

8 ぐらいのパートに分けて走り方を決め、フィードバックを受けて修正しながら走る
登り1:450W全開
下り1:ノーペダル休み
平坦1:巡航FTP
練習例)13km X 3周

詳細を省略 --------------------------------------------------------

インタビューに見られたエピソードのグループ

会話

パフォーマンスに対する人(監督、スタッフ)からのフィードバックが不可欠
チームメンバーやレース参加者との共有、指示、戦略、確認が大事。大きな勝因になる。
デバイスからのフィードバック
「ベース」維持のため、フィードバックは必須

表現

OFF / ビルド期間
自分の「ベース」理想のフォーム獲得プロセス。20km、30分自分のMAXPOWERをターゲットにする
腰を据えたアクティビティを行う
強いワークアウトを行う

ON / レースと回復期間
「ピーク」に焦点を合わせたアクティビティを組み立てる
ロードレースは状況依存のチーム戦なので、素早い判断と行動が必要。デバイスのフィードバックを見る時間がない
TTは、一人で走るので、デバイスのフィードバックを見る

コンディション(自転車競技のための力)の大きな波を作る
    状況を読む力
    コーナリングなどのテクニック
   「ベース」理想の動き
    パワー
疲労のコントロール
    練習やレース中の細かな対応(下りを利用して休む、など)
    年間のON/OFFを通じた対応(ピークが終わるとぱっと休んでコンディションを落として組み立て直す、など)
パフォーマンスに対する監督、チームメイト、デバイスからのフィードバックは必須

詳細を省略 --------------------------------------------------------

まとめ

  • ライダーの1年間は、「OFF/ビルド」期間と「ON/レース」期間から成る。
    「OFF/ビルド」では、「ON/レース」にむけてコンディションを作り、疲労をコントロールする。年間で「コンディション」の大きな波を作るイメージ。
    「コンディション」は、自転車競技のための力で

  • 状況を読む力

  • コーナリングなどのテクニック

  • 「ベース」理想の動き

  • パワー

などがある
「OFF/ビルド」は、毎年変わる状況に対応する必要がある
「ON/レース」には、「ピーク」がある
「ピーク」は1か月ほどで、「狙うレース」を中心に整える

詳細を省略 --------------------------------------------------------

「ベース」づくり支援デザインの可能性

  • インタビューより

  • 年間を通じて使うことができる

  • 年ごと、月ごとに平均の変化を比較することができる

  • デバイスとWeb appで記録、作成、編集、閲覧することができる

  • 年間、コース戦略など用途によって使い分けることができる

詳細を省略 --------------------------------------------------------


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