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演技(演劇)ワークショップの真の意義とは・・・。

あなたにとって、演技ワークショップとはどのようなものですか?

【◯◯監督ワークショップ】【◯◯プロデューサーワークショップ】
というワークショップはたくさん開催されています。
俳優にとっての演技ワークショップについて、私の経験から少しお伝えしようと思います。

私も若い頃にいくつかの監督が講師のワークショップに参加していました・・・何も考えずに。(苦笑)
知識がなかったので仕方ないといえばそれまでですし、まぁそれもいい経験なのですが、今思えば参加費をもっと有意義に使えばよかったなぁと思います。

誰かが当時の私に色々教えてくれてたら・・・。(笑)
そんな思いでこの記事を書いています。

さて、本題です。

実は意識が高い俳優と、低い俳優とで【ワークショップ】に対する捉え方が全く違います。

【意識が低い俳優】
ワークショップは監督やプロデューサーに出会うためであり、演技ではないところで親密になろうとアピールしてしまったり・・・。
そして終了後『勉強になった』で終わらせます。

【意識が高い俳優】
ワークショップは監督やプロデューサーに演技でアピールして仕事を掴む場・・・つまりオーディションと捉えます。
そして演技の勉強は専門のアクティングコーチに習います。

人によって意識の差はあります。
私がお伝えしたいことは【目的の違いと意識の差】が違うということです。


では、どうしてか・・・??


その答えは・・・
【監督やプロデューサーには演技は教えられない】ということです。
(※ もちろん適切なアドバイスのできる方もいらっしゃいます)


俳優と監督やプロデューサーは違う仕事です。
それを知っている俳優は監督やプロデューサーが講師のワークショップへ学びに行こうという考えを最初から持っていませんし、それを自覚してらっしゃる素晴らしい監督やプロデューサーは演技そのもののことを絶対に俳優には言いません。

監督が次世代の監督を育てるワークショップやプロデューサーがプロデューサー志望の方を育てるワークショップが、俳優が対象のワークショップよりもっと多くなったら良いのになぁと思ったりもします。



俳優とは【演じることのできる特殊な技術を兼ね備えた職人】です。


だからこそ・・・

演技を教えるには特別な知識と技術が必要で、だからこそ演技の指導の出来るアクティングコーチやアクティングトレーナーがいるのです。





アメリカでは監督志望の人も俳優と同じように演じたりして演技の勉強をするそうです。
自分が演じたことがなければ俳優の心理が分かるはずもなく、俳優を撮影現場で上手く導けないからという考え方だそうです。

全てアメリカが良いということではありませんが・・・。


全ての監督やプロデューサーのワークショップが悪いということではありません。数多くのワークショップ中には、参加人数と時間と内容が金額に全く伴ってないワークショップが存在します。
仕事が少ない俳優が食い物にされない演劇界になって欲しいものです。


これは私の持論ですが、安ければ良いということではないと思っています。

主催する側が内容や中身に自身があるのなら適正な金額を取るべきですし、俳優も払った以上のものは必ず持って帰るという意志と絶対にキャスティングさせるんだ!という意志を持って参加するべきです。


素晴らしいアクティングコーチは日本にたくさんいらっしゃいます。
素晴らしいワークショップもたくさんあります。


自分でしっかりとチョイスし、俳優という職業を全うできる環境を作ってください!!


(Hangout Acting Studio の様子)


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