見出し画像

資格、勉強、出版、独立、できることはなんでもやる。挑戦した者だけが語れること

僕が独立した理由-飯沢 芳明さん-
「僕はボディトレーナーをしていますが、じつはカラダに興味があるわけではなく、人間や生物というものに興味があるんです」という飯沢さん。たしかに心理学系の資格を多く取得しています。引っ込み思案な性格だったという幼少期から一転、執筆や動画配信など、人の前でなんでも発信できるようになった、その経緯を教えてもらいました。

2019年夏、”いわみんプロジェクト”として、社長や起業家、独立して活動している方を対象に100人インタビューを実施しました。彼らがどんな想いで起業し、会社を経営しているのか? その中での葛藤や喜び、そして未来に向けて。熱い想いをたくさんの人に伝えたいと思っています。

画像1

飯沢 芳明(いいざわ よしあき)さん

銀座トレラボ45
All About 下半身ダイエット ガイド
総合美容サイト 美LAB. 公式アンバサダー
・2006年 日本カイロプラクティックドクター専門学院にてカイロプラクティックの基礎や解剖学・神経学を学ぶ
・2010年 フィットネスインストラクターとして独立。グループレッスン・パーソナルセッション含め年間1,500回以上を担当
・2015年7月 CFSC認定コーチの資格取得
・2015年9月 下半身痩せ専門パーソナルジム『Style A 芝公園』を開業
・2016年6月 株式会社Lust 設立
・2016年10月 電子書籍『下半身痩せで悩んだら読む本』(ウズウズ出版)
・2017年8月 美容情報サイト『美LAB.』公式アンバサダーに就任
・2017年9月 11月10日『下半身痩せの日』記念日登録
・2018年1月 All About 下半身ダイエット ガイドに就任
・2019年12月 下半身痩せ専門パーソナルジム『StyleA芝公園』を閉店
・2020年1月 銀座トレーニングラボへ移籍

◆好きなことば(座右の銘)
同じことを繰り返し行い、違う結果を期待する者を愚か者と呼ぶ
-アルベルト・アインシュタイン

僕が興味を持っているのは人間自体。
お客さまのカラダの悩みだけでなく、
心の動きにも寄り添いたい

 小さいころから人間の行動パターンを考えるのが好きでした。もちろん当時は心理学なんて言葉は知りませんでしたが、二十歳くらいのときから、「人の心理を理解して極めたら勝てるな」的なことは考えて(笑)そっち系の本を読むようになりました。
 中学校までは人見知りやひとりで過ごすほうが好きで、かなり自分の中に引きこもってました。でも、そんな自分を変えたくて、高校では友だちが行かない学校を選んで、ミゴト高校デビューしたわけです。とはいえ、ひとりでのめり込んでひとつのことに打ち込むのが好きな性格は変わらず、学生時代は陸上の長距離、その後始めたハンマー投げのことしか考えてませんでしたね。本やネットで検索した練習方法や体を鍛える方法を取り入れていました。

画像2

 高校卒業後に就職してからも、ハンマー投げをあきらめきれず3か月で退社。あきれる親を尻目に実家を飛び出し、住み込みのバイトとハンマー投げの生活をスタートさせました。ところが、数か月もするとハンマー投げ漬けの生活に飽きてきてしまい、途方にくれている中で、ジムトレーナーのちらしを見つけて「コレだ!」と飛ぶびつきました。
 もともとカラダを鍛えるための知識はかなり取り入れていましたから。今度はトレーナーになるための情報収集を始めて、面接をうけまくり3か月後にトレーナーになれたのでした。

 トレーナーとしての2年間は順調でした。お客さまに喜んでもらえるために、カイロプラクティックの学校にも通いはじめて、骨格から体を見直すことなどもアドバイスできるようになりました。
 あるとき、東京での研修に参加させてもらい、田舎者ですからね、「やっぱ東京行きたい!」と思ってしまい、仕事でも順調だった二十歳そこそこの青年は「なんでもできる!」と思い込んで、東京へ出てきてしまったんです。
 しかも、トレーナーとは関係ない、飛び込み営業をすることになり、まったく成果を出せずにうつ状態に陥ることに。。。気分転換に、もらったチケットでジムに行ってみると、最高に楽しくて感動しました! いつもは教える側だったけど、自分がお客様の立場で参加して初めて見えた景色。「こんなに楽しいことを自分は提供していたんだ!」という自信と喜びを感じ、フィットネス業界へ復帰することを決意しました。
 もちろん、会社からはものすごく怒られましたけどね(笑)

画像3

▲記念日認定を申請したり、飯沢さんは「コレだ!」と思ったものをなんでも挑戦していきます。そのバイタリティは本当にすごい!!

きっと誰もが通る若き日の悩みまくりの日々。自分は何者で何がしたいのか? 片っ端から希望の種を見つけては、やってみてもどこか違う気がして行ったり来たり。飯沢さんは、今に通じるフィットネス業界に返り咲くのですが、そこから独立開業の道を選んだ理由はなんだったのでしょう?

単なるインストラクターではなく、
お客さま1人ひとりと向き合い、
課題を解決してあげたい

 フィットネス業界に戻ってからは社員として非常に有意義な生活でしたが、入った会社の業績が悪化し、転職先を探すか独立するか?という選択に迫られました。
 父親が小4~5のころに独立してビジネスを始めたのを見ていたので、なんとなく自分も社長になりたいな、とは思っていました。インストラクターとしても順調だったので、独立の道を選びました。

 インストラクターをしながら見えてきたのは、それぞれのお客さまの持っている課題です。体の動かし方がよくわかっていなかったり、ケガして動けなかったり。そこで、パーソナルトレーナーとしてボディトレーニングやボディケアに取り組むようになりました。すると、正しいカラダの使い方をするようになったおかげで、O脚が直ったという人がいたんです。よくよくお客様の声を聞いてみると、下半身へのコンプレックスを持っている人が非常に多く、彼女たちはエステや整体、スポーツなどを取り入れ、それでも解消せずに悩んでいたのです。

画像4

▲電子書籍での出版もすでに2冊。下半身痩せしたい人はぜひ!!

 そんな彼女たちの姿は自分の過去の姿に重なりました。じつは、僕は20代前半のころ、筋トレを教えるため、自分でもボディビルに挑戦していたことがあります。そのときに正しい情報が不足していたため、まったくうまくいかず、心身ともに最悪の状況になった経験があります。下半身コンプレックスで悩み、あれこれ試行錯誤している方が当時の自分と重なり、正しい情報を伝えることが自分の使命だ!と感じ、下半身専門のパーソナルジムを2015年9月にスタートさせました。

 僕が日々接することで、お客さまから聞こえてくる思いや課題。僕が向き合っているのはお客様のカラダなんですが、お客さまが理想として思い描いている自分と現在の自分とのギャップを埋めていく、そのお手伝いをすることでお客さまに笑顔になってもらいたいと思っています。

 とはいえ、オープンから4年過ぎた2019年12月にお店をクローズさせることが決まりました。1年前くらいから考えていたことです。このまま僕1人でお店を回してくことに疑問を感じ、閉めることを決断しました。トレーナーも、これからはチームで動く時代だと思っています。それは今まで一人ですべてを運営してきた僕だからこそ気が付けたことだと思います。

画像5

▲コロナで自粛期間は、オンラインでの動画配信を行っています。

 次の展開としは、正社員として会社組織の中でマネージメント経験や、休日を使ってたくさんの人に会って話を聴き、自分の将来について改めて考えたいと思っています。基本的な自分の目指す方向やライフワークなんかは変わっていないので、トレーナーとして社会貢献することは同じなのですが、そこまでの手段を環境を変えることで、一度じっくり考えてみたいと思っています。
 僕は将来的には、投資にも挑戦したいと思っています。「お金を稼ぐ義務感」のようなものから解放されたいし、故郷へ何かしら還元できるようになりたいな、と思っていて、お金を稼ぐだけでなく、お金に働いてもらうことも考え始めています。もちろん、より多くの方が下半身コンプレックスやカラダに関する悩みを解消するお手伝いをしたいと思っています。また、ライフワークとして「カラダに関する正しい情報」は今でもブログで情報発信をしていますが、今後も続けてきいきます。

トレーナーという自身がサービスプロバイダーであるということは、ヘアスタイリストなどと同じで、職人というカテゴリーに入るそうです。本人に知識やスキルが蓄積されて価値を生んでいるため、代替はきかないものです。そんなスキルを持ちながら、企業に所属してみるという飯沢さん。今後の活躍と、生き方が気になります。また続報お待ちしています!!


下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!