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ハロウィンの翌日は街がきれいになる! ゴミ拾いから見つけるビジネス

10月31日はハロウィンで、子どもはお菓子がもらえる日オトナは仮装パーティで非日常を楽しめる日。そんな風習が日本で始まったのはいつからだろう? そして、そんなイベント後の渋谷など、人が集まる街は翌日にゴミだらけになるという問題が生じるようになった。

そんなハロウィンゴミ問題からゴミ拾いというイベントが生まれ、さまざまな方向で盛り上がったお話をしたいと思う。

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新しいイベントはビジネスチャンス!
一方でイベントで生じる問題にも注目を

ハロウィンが日本で盛り上がるようになったキッカケ。ひとつは、東京ディズニーランドが”ハロウィンパーティ”を始めたのが1997年だで、同タイミングで川崎でハロウィンパレードが始まったあたりだという。

2010年前後から少しずつ一般の人たちが楽しみ始めた。特に、子持ちママたちが波及パワーを持っていた時代でもあり、サークル活動やブログで発信されるのを見て広がっていった。さらに、若者やオトナたちもコスプレという変身願望を楽しめるイベントとして大いに盛り上がっていった。

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↑豆まきは昔からあったけど、”恵方巻き”を食べるなんて習慣はまだ新しい。盛り上がりの陰で、恵方巻きの大量廃棄問題なども生まれた。

当然、この盛り上がりには企業がしっかりと絡んでいる。クリスマス(赤いのはコカコーラ色)だってバレンタイン(チョコレート企業)だって恵方巻き(コンビニ他)だって、ぜーんぶそう。
経済効果で言うと、約1300億円規模だ。

人間はイベントや記念日が大好きだから、チャンスがあればイベント化してビジネスチャンスをゲットする。同時に、イベント化することで問題が生じてしまうこともある。

ハロウィンの場合、当日は渋谷などの街に若者を中心としたオトナたちが繰り出し、ハロウィンパーティを夜通し楽しんだ翌日(11月1日)は、街中がゴミだらけになるという事態が起きるようになった。

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↑ハロウィン後の街の様子(数年前)

生まれた問題を解決するための活動
そこもビジネスチャンスになる!

そんなゴミ問題を解決しようと活動を始めた人たちがいた。ゴミ拾いボランティアだ。しかもさまざまな団体が生まれて、活動している。場所別、サークルやコミュニティごとに開催されている。

実は私もコロナになる前2019年にボランティア参加した。コミュニティでのゴミ拾い活動で、仲間たちと会える喜びが参加目的だ。
早朝(ほぼ始発出発)ゴミ拾い▶️その後、朝から居酒屋で飲み会w(コミュニティメンバーの関連の店をハシゴ)

本体、誰もやりたがらないようなゴミ拾いがイベント化されたことで「楽しそうで参加したい!」と気持ちが変換されてしまったのだ。

以前から言われている通り、人を集めることができるところにはビジネスが生まれる。つまり、このゴミ拾いボランティアはビジネスチャンスになるということだ。

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↑2019年のゴミ拾いボランティア。他のチームとの差別化のため、黒服がユニフォーム。記念撮影後は初対面の仲間たちと昼過ぎまで飲んだくれ。

ゴミ拾いはあくまでもボランティア活動なので、そこをビジネスにしているところはほぼないが、ポイントは人が集まるようなイベント化することだ。あるいは、イベント時に発生する問題を解決する方法をビジネスにできないか考えてもいいだろう。

ビジネスの基本は”課題の解決”だ。普段の日常で生まれる課題は誰でも見つけられるが、新しいイベントなどは課題も生まれたばかりで、しかも一定期間のため、解決策を考える人は少ない。
だからこそ、ビジネスチャンスとも言える!

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ゴミ拾いで人生が変わった大学生の話

また、TED Talkの日本人編でお気に入りの荒川祐二さんのストーリー。彼は大学時代に「自分を変えたい」という些細な思いから、日本一汚いと言われていた新宿駅までの早朝ゴミ拾いを毎日やり始めた。

最初の頃はバカにされていたが、やめずに継続するうちに感謝され仲間が増え、半年後には全国の仲間444人とゴミ拾いイベントを開催。数年後には世界に広がり15万人規模での活動に成長した。

彼はその活動が注目されることで、新聞やテレビに取材を受け、講演活動や小説を書くなどの活動をするようになった。毎朝のゴミ拾いが彼の人生を大きく変える出来事になったのだ。

ポイントは”ソーシャルグッドなことを継続し注目された”という点だ。今は以前と違って仲間を増やしやすく、拡散スピードも速い。以前と同じやり方ではうまくいかないかもしれない。

でもヒントはある。
◉ソーシャルグッドなことは称賛されやすい
◉人がやりたがらないところにチャンスはある
◉人は継続することが苦手だ(継続した者が勝つ)

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SDGsでの文脈でのビジネスにチャンスがあるということはこういうことだ。決して大きくもないし、派手さもない。どちらかというと地味だし、ブレイクするには時間もかかるかもしれない。

それでもソーシャルグッドなことを継続する企業が勝つ。これは個人の話だが、そんなことがわかる事例とも言える。

ぜひ、新しいムーブメントに注目し、そこから生まれる問題解決を考えてみてほしい。きっとビジネスチャンスが見つかるはずだ。

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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!