映画「ワンダー 君は太陽」に見習いたい! 偏見のない社会の実現🌟
女子の学び場meeetで、毎週月曜日に映画コラムを書いています。そこから、厳選した映画をピックアップして紹介します! 今回は、全世界800万部の大ベストセラーを2018年に映画化された「ワンダー 君は太陽」。
この映画から、〈前向きに生きるためのヒント〉を探します。
↑800万部を超えるベストセラー小説を映画化。2017年に米国、日本では2018年に公開され、文科省による特別選定作品にもなった。
10歳のオーガスト(オギー)は、遺伝子の疾患という障害を持って生まれた。すでに手術を27回も行い、生きていること自体が奇跡だと医者に言われている。そのため整形手術をした後も、顔は奇形でいつも外出時にはヘルメットをかぶっている。学校にも行かずに、母親が勉強を教えていた。
オギーは5年生になるタイミングで小学校に行くことに。物語はそこからスタートする。子どもたちは怖がったり気味悪がったり、仲間外れをしたりする。そんな中で、オギーの家族と友だち、先生たちがどう対応しどう成長していくのか? が描かれている。
めっちゃハートフルな物語だ。
〈前向きに生きるためのヒント〉
その① 人間は外見や持ち物ではなく中身😊
最初は気味悪がっていたり怖がっていた同級生。でも、そのうちに、オギーの博識さやユニークさに気づき、仲良くする子が出てくる。ジャックという男の子とサマーという女の子だ。
この映画は途中で、メインに描く人物が変わる。すると、ジャックに起きている出来事や彼の気持ちが時間をさかのぼる形で描きなおされる。
ジャックは最初「障害のある子に優しくしよう」という気持ちだったが、そのうちに、オギー自身の魅力に惹かれて一緒にいたいと思うようになるのだ。
人間にとって、本当に大切なのはその人の内面✨ 外見とかその人の肩書きとかではない。その人の価値は中身で決まるってこと。
〈前向きに生きるためのヒント〉
その② 他人の苦しみや状況を思いやる目を持つ
この映画のおもしろさは、主人公のオギー以外の登場人物の悩みや葛藤を
ストーリーの中で描いていること。姉のヴィアの視点、友だちジャックの視点。ちなみに、原作の小説ではもっと様々な人の視点が描かれている。
私たちはついつい自分の目で見たことだけで判断しがち。でも、同じ状況を別の人はどう感じているのか? どんなふうに見ているのか? 思いをめぐらせてみることも必要です。
そこから新たな発見が見つかるかもしれない。映画は、そんなことに気付かせてくれます。
〈前向きに生きるためのヒント〉
その③ 人間は一人ひとりが主人公✨
この物語ではオギーが主人公でしたが、他の人にもスポットが当てられ、場合によってはヴィアやジャックに共感した人も多いかもしれません。
そう! 人生はその人が主人公なんです。どんなに望んだって他の誰かになれるわけじゃありません。私たちは自分が与えられた生を精一杯生きるしかないんです。
オギーはわかりやすく、障害を抱えていましたが、私たちもそれぞれ外見は違うし、得意や不得手なことがあります。でも、そんな他の人との違いを気にしてみてもどうしようもない。それより、目には見えない内面の自分を輝かせることだってできるんです。
自分の人生をどう生きるのか?
他の人をどう見るのか?
この作品では、そんなことを問われた気がしました。偏見は、自分と他人との違いに心を砕くことです。もっと大事なことがきっとあるはずですよね。
とっても優しい気持ちになれる、心が疲れた時のサプリ映画に認定❤️
原作もとーっても素敵で、特に国語のブラウン先生の格言は映画でももっとフィーチャーしてほしかった!
興味がある人はぜひ読んでみてください。
↑この映画は小説が原作になっており、コチラを読むと映画には描かれていない素敵なエピソードや登場人物の感情など、細やかな部分までが伝わる。
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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!