フィリピンの秘境の楽園エルニド。美しさのヒミツは高スペックなエコライフ
2019年春〜夏、私はフィリピンのセブ島へ3カ月の英語留学をしていたんです。その時に現地の先生たちからイチオシされたのが、パラワン島にあるエルニド。学校のオフを利用して行ってみて感じた、自然との本当の共存とはこういうことか、と。そこにはSDGsのヒントがたくさんありました!
実は、エルニドは現地の先生たちでもほとんど行ったことがない。だからこそ憧れられている”フィリピン最後の秘境”と呼ばれている楽園。
エルニドまでの便も少なく、簡単には行けない。値引きもほとんどない。だからこそ行きたくなる。ある意味、すごいラグジュアリーブランド戦略w
↑低空飛行になったタイミングでの飛行機からの写真。このラグーンの美しさ、期待感しかない。
プエルトプリンセ空港にプロペラ機で到着すると、オブジェのような景観を損なわないデザインの掲示板があり、エルニドの自然の美しさを守るためのルールを観光客たちに伝えている。
↑空港にある掲示板?までウッディ調でエコ感がある。エアスウィフト社のプロペラ機は新しくてめっちゃきれいでした。空の青さがハンパない!
とにかく美しすぎる。空が近い、海はどこまでも透明で青い。珊瑚礁と魚たちが悠々と泳ぐ姿はスノーケリングでも十分楽しめる。木々の緑が強くて、花は原色で咲き誇る。朝日も夕日もどれだけ見ていても飽きない。
これが自然の力なんだ、を実感させられる。
空港でエコを伝えられて街へ繰り出すと、
そこには徹底した循環型社会(サーキュラーエコノミー)
これだけの自然の美しさを守るために、島ではエコが当たり前だ。プラスチックを使わずに済むように、買い物も徹底されている。買い物をするとそのまま自分のバッグか、欲しければ紙袋に入れられる。
↑ドリンクはビンか紙パック! 缶ビールを買おうとしたらビンしか売ってなくて最初は驚いた。ナッツ類や野菜なども個数や量り売りが基本。
↑カフェでドリンクを頼むと、使われるストローはプラどころか紙でさえなく、なんと竹ストロー! ちょっと太くてタピオカ用?と思うほどだが、まったく問題ない。コレ、お土産にも売られていて、大量買いしたかったのに最後は時間切れで買い損ねた。欲しいものはすぐ買おう、という教訓。
↑宿泊先も藁葺き屋根で、ベッドも仕切りも木材を使用。竹でできたハシゴはタオル掛け用。チェックイン時にベッドメイクされたタオルは、自然を呼びかけるカメの形にコラージュされていた。タオルやシーツは基本リクエストがない限り無駄に変えたりはしない。洗濯水も汚染のもとだから。
エルニドで感じたのは、エコライフがせこい感じではなくおしゃれに演出されている点。ビン入りのディスプレイやカゴに入った野菜たち。ストローまでもがおしゃれに感じる。ごみや水の使い方にまでうるさいだけあり、街はごみが落ちていることもなく、清潔感にあふれている。
ちなみに、ラグーンツアーでのランチタイム。船の上で、彼らが用意したのがコチラ⬇️ 完全にアートです。
↑パイナップルの頭から鳥のオブジェを作ってしまったり、エビやサラダも綺麗に並べられ、色合いまで考えられている。もう1度言います。船の上です、コレ。やったのは短パンの地元のお兄ちゃんですw
社会課題の解決にアートやデザインを活用
やらされ感がおしゃれになる!
エルニドで感じたのは、エコを加速させるためには「ねばならない」という圧力ではなく、消費者が主体的に選びたくなる「おしゃれさ」をいかにデザインできるか?だと感じた。
自然に寄り添う暮らしは、素朴さがあって温かみを感じられる。そこを野暮ったさではなく、いい感じでセンスを加えるととても人間らしくおしゃれな空間に出来上がる。日本での古民家カフェやエシカルブランドなんかは、まさにその辺りを狙って成功しているお手本だ。
今までの機能性の追求には限界が出てきて、差別化が求められる時、SDGsの文脈でアートを入れ込むのはものすごくいい。教養としてアートが求められているのは「正解がない問いに答える」ためだけでなく、こういった時代のニーズにアートが求められているからなんじゃないだろうか?
ってことで、私も久しぶりに美術館に行こう♪
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