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9/9 中国5県合同研修会

始発の電車に乗って、広島県の河内駅に向かった。
約5時間半の長旅で移り変わる中国山地の景色を見ていた。
中国地方5県で活動する、地域おこし協力隊の合同研修会へ
参加するためだ。

三原市にある和木という地域にある施設で行われた。
想像していたよりも多くの参加者がいて、
人見知りのわたしは開始5分で岩美に帰りたくなっていた。

価値観ワークショップと題して行われたカードゲームで
普段はなかなか言語化することのない自身の価値観を
可視化することとなった。
ひとりに5枚カードが配られ、残ったカードの山札から順番に
1枚ずつ引いていき、手持ちは5枚のままになるように不要なカード
を捨てていく。
そうして取捨選択された5枚のカードが今の自分の価値観になる。
カードにはいろいろな言葉が書かれていて、自由や愛、協力、知性など。
山札のカードがなくなり、わたしの手元に残ったカードは
自立、心のやすらぎ、美、共感、感謝だった。

わたしの場合は自立を中心に価値観が構成されていて、
まずは自分の力で生きることを大切に考えていることがわかった。
自分の考えや信念を大切にした結果、心のやすらぎを求め、穏やかな心
で生きていきたいと思っているようだ。
わたしは美術をずっと学んできたので、美しいものは穏やかな心で生み出したいし、感謝や共感もそれらの心がないと生み出されないものだし、
その心を維持するためには自分自身をコントロールする自立心が必要だ。

この価値観というものは移り変わりゆくもので、半年後や1年後は
また全然違ったカードを選ぶこともあるらしい。
人によって選ぶカードは違うし、それぞれがどんなことを大切にして
生きているのかがわかり、とても興味深かった。

OBOGの方のお話や、他の地域の協力隊と交流する時間もあったりして
協力隊と一言に言っても、様々なミッションがあって活動の方向性や
やり方も様々だった。
卒業後の進路が決まっている人もいたし、決まっていない人もいて
同じ地域に住み続けたいという人もいれば、もっと違うところで頑張って
みたいという人もいた。
今自分が暮らしている地域に対して何ができるのかを考えているというところは皆同じで、前向きに活動している人ばかりだった。

この世界には色んな職業があって、人の数だけ生き方があって
それぞれ嬉しいことや悲しいことがあって、という当たり前のことを
再認識した気がする。
なぜその地域で暮らそうと思ったのか、というところにすごく興味が
あったのだけれど、またそれは今度の機会にしようと思う。