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9/13 朝、海に行くこと

仕事場と反対方向にある海には、仕事が終わってから、夕方に散歩や運動がてら来ることはあったけれど、朝に来ることはあまりなかった。

この日はたまたま朝から海の近くにあるカフェで集まりがあり
集合時間より少し早く着いてしまったので
浜辺まで下りてみることにした。
天気があまりにも良くて、空の青さが嘘みたいだった。
今までに何度も見た海だけど、見る度に違って
その度に好きになる。
岩美の海はそういう海だと思う。

朝の浜辺には誰もいなくて、もう少し遅い時間だったら
最後の海遊びをする人たちや観光客でにぎわうのだろう。
今は見渡す限りわたししかいなくて
驚くほどに透き通った水は、まだ少しだけ夜の余韻を持っていた。
もう少し時間があれば裸足になって水の中を歩いたりもしたかった。

夕方の海も、夜の海も好きだけれど
朝の海は神聖な感じがして、眺めながら考え事などをすると
いくらか気持ちがすっきりとするような気がした。

遠くにはまだ消え切らない船の灯りがぽつんと見えたりして。
ここではいつか見た絶海の孤島のような水平線はないけれど、
時々遠くにうっすらと大陸の影が見えてくるような気がするのだ。
そんなことはないのだけれど…。

ぼんやりとしていたら集合時間の2分前になっていて、少しだけ遅刻してしまった。