JFL第24節・松江シティFC戦【いわきFC監督・田村雄三ここだけの話~BEHIND THE SCENES㉖】
田村雄三監督が自ら試合を振り返る連載コラム。今回は、10月3日にアウェーで行われたJFL第24節・松江シティFC戦の裏側を語ります。
▼プロフィール
たむら・ゆうぞう
1982年生まれ。帝京高→中央大→湘南ベルマーレ
2010年に引退。湘南ベルマーレ強化部スタッフを経て2015年、いわきFC強化部へ。2017年よりいわきFC監督
■クラブとして、チームとして「問われる」ゲーム。
現地まで来て下さった皆さん、YouTubeのライブ配信で見て下さった皆さん、そしてパブリックビューイングで応援して下さった皆さん、ありがとうございました。おかげ様で勝利することができました。選手も心強かったと思います。
では、振り返りたいと思います。
今節のポイントは、前節のHonda FC戦(1対5で敗戦)で学んだことを生かせるかどうか。そのため、選手達にはこのようなことを話しました。
前節の敗戦後、連敗するのか、崩れるのか、バラバラになるのか、非常に大事なゲーム。クラブとして、チームとして「問われる」ゲーム。だからこそ「謙虚に貪欲にプレーする姿勢」を見せなければならない。特別なことをするのではない。大切なのは、これまで積み上げてきたベースを最大化すること。走行距離、スプリントを意識して、ベースを大切に90分+αハードにタフに闘うことが大事。
そして、具体的な戦い方では
守備
・3 FWは「小さい三角形」を意識して(ボランチを消す)アプローチの質にこだわる。
・GOODポジションからの連動、連続した守備(奪う所を共有、頭を超えたら戻る)。
・全員でボールを奪う意識を持つ。
攻撃
・優先順位を意識、「個」の優位性を活かすこと。
・前向きにサポートして、前向きな選手が背後へスピードアップすること
・クロスの入り方と人数
・シュートへの意識
毎試合話していることと、ほとんど同じです。今節はフォーメーションを変えたので、戦術的なことも少し記載します。
今回は3-4-3で臨みました。同じ3バックの松江さんとのミラーゲームになるので、チームの「個」の優位性がより生きると思いました。具体的には、松江さんの守備に対する3 FWの役割、そして両WMF(日高大・嵯峨理久)の走力、そしてDF田中龍志郎のビルドアップ能力などでした。
(※この試合のダイジェストは、以下をご覧下さい)
■セットプレーによる得点と交代について。
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