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JFL第10節・MIOびわこ滋賀戦【いわきFC監督・田村雄三ここだけの話~BEHIND THE SCENES⑬】

田村雄三監督が自ら試合を振り返る連載コラム。今回は、5月30日にいわきグリーンフィールドで行われたJFL第10節の裏側を語ります。

▼プロフィール
たむら・ゆうぞう

1982年生まれ。帝京高→中央大→湘南ベルマーレ
2010年に引退。湘南ベルマーレ強化部スタッフを経て2015年、いわきFC強化部へ。2017年よりいわきFC監督

■引いて勝つことは考えていない。いわきのよさを出して勝つ。

第13回目のnote、MIOびわこ滋賀戦の振り返りです。

暑い中、たくさんの応援ありがとうございました。
皆さんのご声援が、選手達の大きな力となりました。

3連戦3試合目、4月からの連戦を考えると合計9試合。選手はきつい中、いわきFCのサッカーを体現しようと一生懸命頑張ってくれました。ソニー仙台FCさんとの天皇杯1回戦だけは落としましたが、素晴らしいと思います。

では振り返ります。

選手に今節に伝えたことは以下です。まず前提として、

3連戦3試合目ですが、「攻守ともに前にパワーのあるプレー」「スピーディでダイナミックなサッカー」をしよう

と話しました。そしてサッカーについては

① 前に出るDF(ファーストプレス、強気なライン、スライドなど)
② ダイナミックなプレー(ファーストパスを前方に、背後へのランニング、バイタルエリアでのアクション)
③ クロスへの入り方(人数、場所、クロスの質)
④ 守ることをしない。3連戦の3試合目だが、攻める。もっと前に。

これが今節、選手に伝えたことです。

「引いて勝つことは考えていない。いわきのよさを出して勝とう」と言いました。MIOさんはその方が嫌だろうし、 MIOさんのよさを消すこともできると思っていました。

(※YouTubeでは、試合のロッカールームやチームの裏側に密着した映像「BEHIND THE SCENES」を公開中)


試合は、 MIOさんが前線にボールを蹴ることがいつもより多く、どこでボールを奪うかを共有していたのですが、 MIOさんの前線に早くボールが入ること、FWの縦関係、システム上のギャップで時間と、収めることを許した前半だったと思います。

後半はシステムの変更と選手の交代でもっと攻撃的に戦いたいと考えました。最後まで攻撃的に、と思いましたが、引き分けで「終わってしまった」ゲームでした。

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■サッカーはごまかしが効かないスポーツ。

実は、試合前のミーティングでもう一つ、話そうとしたことがありました。いつものように模造紙に書いていたのですが、スタジアムに向かうバスの中で、「何か違うな」と思い、その部分を切ってもらいました。

その部分とは、


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