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いわきFCは、みんなの夢が入った宝箱【ドームCEO 安田秀一】

東日本大震災から11年。いわきスポーツクラブの親会社である株式会社ドームの安田秀一CEOに、いわきFCへの思いを綴っていただきました。

▼プロフィール
やすだ・しゅういち

1969年、東京都大田区生まれ。法政大学文学部卒。同大学のアメリカンフットボール部で主将を務めてチームを関東上位に押し上げ、学生全日本選抜でも主将を務めた。
96年に株式会社ドームを創業。その後、米国アンダーアーマーの日本総代理店となり、事業を拡大した。大学スポーツの産業化と選手の環境改善にも積極的に取り組み、2016年に母校法政大学アメフト部の監督に就任(その後、総監督を経て退任)。筑波大学の客員教授も務め、日本で初めての本格的なアスレチックデパートメントの創設に寄与した。
著書に『スポーツ立国論』(東洋経済新報社)、『「方法論」より「目的論」「それって意味ありますか?」からはじめよう』(講談社+α新書)がある。

僕は、スポーツの力がとてつもなくすごいことを知っています。

小さいころ、それほど運動が得意ではありませんでした。だから「上手くなりたい」「強くなりたい」と思って、本を買って研究したり、家の周りでこっそり練習したりして…

そして、それが何だかとっても楽しかったです。

いつかプロ選手になれるんじゃないかと思えたり
好きな女の子がこっそりと僕の練習を見ているって思ったり
コツコツ努力する自分のことを世界一カッコいいと思えたり…

もちろん、スポーツに取り組むことで悔しいことや納得いかないこと、いろいろな困難にも直面したけれど、それでも楽しいことの方がずーっと多かった。練習前に仲間たちとふざけるのも、練習後にみんなで帰るのも楽しかった。帰り道の途中で仲間達と別れるのが、毎日寂しかった。

そんな毎日を過ごしていたら、ちょっとずつ上手くなっていった。
ちょっと上手くなると、監督にほめられるようになった。うれしかった。

自分が上手くなると、チームも強くなった。ちょっと前まで勝てなかった相手に勝てるようになった。

地域で優勝できた。
新聞に載った。
雑誌に載った。
テレビに出た。

もっともっとうれしくなった。

「頑張れば、何でもできるじゃん!」

本気でそう思えた。

そして、今でも「頑張れば何でもできる」と思っている。

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いわきFCが、いわき市を東北一の都市にすること。
いわきFCが、浜通りを明るく照らすこと。
いわきFCが、スポーツの価値を日本に再定義すること。
いわきFCが、日本の街づくりの模範になること。
いわきFCが、世界中に存在する困難に対して、大きな勇気を与えること。
いわきFCが、世界中の子ども達にでっかい夢をもたせること。

僕は大人になった今も、幼いころに体験した「頑張ったらできた!」を信じて疑ったことがない。

僕らはみんなで「いわきFCっていう箱」を作りました。そして、その箱にそれぞれの「夢」を入れました。みんなの夢が入ったいわきFCという箱は、小さな宝箱になりました。

そして、その宝箱はたくさんの人の夢の受け皿になり、毎年毎年大きくなってきました。そして今では信じられないぐらい、とてつもなく巨大な箱になりました。だから、まだまだたくさんの夢が入ります。

でっかい夢、小さい夢、かわいい夢、ちょっと恥ずかしい夢、何でもいいじゃん! いわきFCという「宝箱」に、その夢をぶちこんじゃおう!

そして、みんなで証明しよう。

「頑張れば、夢は必ずかなう」

ことを。

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