JFL第29節・東京武蔵野ユナイテッドFC戦【いわきFC監督・田村雄三ここだけの話~BEHIND THE SCENES㉚】
田村雄三監督が自ら試合を振り返る連載コラム。今回は、11月3日にJヴィレッジスタジアムで行われたJFL第29節・東京武蔵野ユナイテッドFC戦の裏側を語ります。
▼プロフィール
たむら・ゆうぞう
1982年生まれ。帝京高→中央大→湘南ベルマーレ
2010年に引退。湘南ベルマーレ強化部スタッフを経て2015年、いわきFC強化部へ。2017年よりいわきFC監督
■「まずは一つ」かなえることができた。
株式会社いわきスポーツクラブに携わって下さっているすべての皆様、あらためましておめでとうございます。おかげ様で昇格条件であるJFL4位以上が確定しました。
昇格がすべてではありませんが、「まずは一つ」かなえることができました。Jヴィレッジスタジアムの2014名の熱気、YouTubeからの応援などで選手の背中を押していただき、ありがとうございます。心強かったです。
「優勝」したい。
そう思って貫いてきたので、その手前である昇格が決まった瞬間は冷静でした(すみません、冷めていて…)。
いや、冷めてはいませんが、選手とスタッフが本当に頑張ったのでほめてあげて下さい。スタッフをほめることは普段ないのですが、この場で感謝の気持ちを伝えておきます(笑)。
親会社・株式会社ドームの安田秀一社長の想い「復興から成長へ」を形にするためには、どのようなサッカーをすればいいのか。
日本サッカー界に一石を投じたい。
日本のフィジカルスタンダードを変えよう。
サポーターってどのように生まれていくのだろう。
そんな話を大倉社長としていた日々が、懐かしいです。
■目先の勝利も大切。でも、もっと大切なことがある。
私達は、スポーツの力を信じています。
いわきFCを応援して下さる人、興味を持ってくれる人、スタジアムグルメを楽しむ人、立ちあがったり跳ねたりしながら応援してくれる人、1人でじっと見る人…さまざまな形があっていいと思います。皆さんに少しでも「感動」や「活力」「楽しさ」「元気」などを与えることができたのであればうれしいですし、それが広がることがクラブの成果だと思っています。
目先の勝利も大切。でも、もっと大切なことがある。皆さんの笑顔、スタンドを見て、あらためてそのことを実感しました。
2019年の地域チャンピオンズリーグ決勝ラウンド、昨年のJFL初戦など、節目の大事な試合はいつも、かつての「復興の拠点」Jヴィレッジスタジアムでした。これも偶然ではなく、必然だと思います。そして、チームが生まれるきっかけとなった東日本大震災は3.11。昇格という一つの節目を迎えたこの日は11.3。そんな数字にも、不思議な巡り合わせを感じます。
これからも皆さんの生活の一部でいられるよう、努力していきたいと思います。
昇格おめでとうございました。
次は優勝ですね。
選手と一緒に頑張ります!
いわきFC監督 田村雄三
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