【マンガ紹介】甘々と稲妻:奇跡のような日常と魅力的なキャラクター
「ダンジョン飯」がアニメ化するとのことなので、共通点がありそうな漫画を探していたところ、「甘々と稲妻」という漫画に出会い、めちゃめちゃハマってしまいました。
本記事では、漫画「甘々と稲妻」の簡単な説明と、個人的に魅力的だと思う点を紹介したいと思います。
甘々と稲妻とは
甘々と稲妻は、雨隠ギドさんによる漫画作品で、「good!アフタヌーン」という雑誌で連載されていました。
連載は既に2019年に終了し、単行本は全12巻発行されています。
簡単な内容は、以下に引用しましたが、ざっくりいうと料理を中心とした子育て・家族漫画です。
甘々と稲妻の魅力
この作品の魅力は、個人的に3つあると考えています。
奇跡のような日常
繰り返しますが、この作品は子育て・家族漫画です。
そこで描かれている子供の居る日常は、奇跡のようなバランスと特殊解で満ち溢れています。
奇跡のようなバランスとは、少しでも対応を間違えれば、簡単に崩れそうな親子・友達との関係性のことで、特殊解とは、それぞれの登場人物の個性に合わせた解決策のことです。
実際に本作でも、ちょっとしたボタンの掛け違いにより、親子や友達との関係性が崩れるような場面に、何度も遭遇します。
不思議なことに、カテゴライズしようと思うと、よくある言葉(子供の好き嫌い、反抗期など)に収まるのですが、それを解決しようと思うと、忍耐をもって状況を確認したり、当事者と話し合ったりして、特殊解を導く必要があります。
本作の主人公である犬塚公平は、地味ではありますがその忍耐力を持っており、多少の失敗はありつつも、子供であるつむぎに真摯に向き合い、その特殊解を導いている姿は、すごく愛らしく感じます。
またつむぎの方も、子供特有の急激な成長により、公平の思いつかないような特殊解を導き、しかもそれが不思議な説得性を持っているので、痛快で楽しいです。
急激な成長と言いましたが、漫画としては丁寧な伏線を置いているので、読者にはそのプロセスがわかります。
ただ当事者である親の視点からすると、あまりにも急激な成長に見えるので、読者視点ではなくキャラクターに没入すると、同様の感動が味わえると思います。
魅力的なキャラクター
上記の話題では犬塚公平とつむぎの2人の例を挙げましたが、この作品ではその他にも魅力的なキャラクターが数多く登場します。
真っ先に挙げないといけないのは、女子高校生の飯田小鳥で、色々あって上記の2人と定期的にごはん会を開催して、一緒に料理をする関係になるキャラクターです。
この3人の関係性はすごく不思議で、親子とか友人とか兄弟とか恋人とか、そんな簡単な言葉では表現できず、まさに公平-つむぎ-小鳥の関係性としか形容しようのないものと言えます。
それくらい3人のキャラクターが具体的に、かつ魅力的に描かれており、この3人のやりとりを、お酒を飲みながらずっと眺めたい気分です。
上記の3人以外にも、様々なキャラクターが登場しますが、総じて良い人であり、幾つか辛い過去はありつつも、相手を思いやることができるので、スッキリした気持ちで観ることができます。
あとキャラクターの年齢層が、ざっくり子供・高校生・大人と幅広く、何かしら共感できるキャラクターが居るのも、地味にありがたいです。
ちなみに共感したキャラは公平の兄で、好きなキャラは公平の友達の八木です。
ストーリーとキャラクターに寄り添う料理
上述したストーリーとキャラクターの魅力を、大黒柱のように支えるのが、料理および食事の存在です。
感情が激しく揺れ動くストーリーや、失敗しながら急激に成長するキャラクターの影で、実家の安心感のごとく、それらに寄り添う料理の存在は、重要な緩急の要素になっており、無くてはならない存在と考えています。
料理および食事の役割としては、離散した関係性を一時的に繋ぐ、話し合いの場をつくる、共同作業で関係性を深めるなど、色々なものが登場します。
ただそんな難しいこと考えずに、単純に料理の画として、めちゃめちゃ美味しいものが登場するので、まずはそれを楽しむのがオススメです。
あとごはん会を開催している3人は、最初は料理が苦手だったので、ストーリーが進むに連れてゆっくり着実に、料理の技術が向上している様子を追うのは、最終的にめちゃくちゃ感動的です。
まとめ
本記事では、漫画「甘々と稲妻」の簡単な説明と、個人的に魅力的だと思う点を紹介しました。
アニメ化の控えた「ダンジョン飯」の記事も普段書いているので、この「甘々と稲妻」との共通点などをまとめた記事も投稿する予定です。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
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