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書き手によって、同じ本が全く違うイメージだった話

こんにちは、
電車内ではnote(でイイネをつける側)と
読書タイムのいわのりです。

本日は、タイトル通り
書き手によって、同じ本が全く違うイメージだった話
をしたいと思います。

絵本の名作中の名作!
シェル・シルヴァスタインさんの
『おおきな木』について話したいと思います。

ベストセラーとなった
この『おおきな木』は、
翻訳者によって印象が かなり変わります。


上が『村上春樹さん翻訳版』で、
下が『ほんだきんいちろうさん翻訳版』です


実は、私が持っている絵本は、
新訳された村上春樹さん版の方でした。

ところが、主人の実家にあった方は、
ほんだ きんいちろうさん版の
方だったのです。

読んでみるとその印象の違いに驚きました。

一部だけ抜粋します。

≪旧≫
きはそれでうれしかった・・・だけど、それはほんとかな?

おおきな木 ほんだきんいちろうさん翻訳版

≪新≫
それできはしあわせに・・・なんてなれませんよね

おおきな木 村上春樹さん翻訳版

もちろんここ以外にも、数か所。
更に大事なのはラストの一文も変わっており、
一緒に並べて見比べてみると、
その差は明らかです。

村上春樹さん版の方は、
・木がとても女性的な口調になっている
・漢字を用いて、ふりがなを振っている

ほんだきんいちろうさん版の方は
・ひらがなでわかりやすく
・木の口調が中性的

私は村上春樹さんの作品は大好きですが、
この『おおきな木』に限っては、
旧版ほんだ きんいちろうさん訳が好みです。

もちろん人によっては、
柔らかな女性が話すような、
村上春樹さん訳の方が好きだと思います。
原版も、sheとあり、女性をイメージしているとの記事もありました。

気になる方は図書館などで、
今一度探して、
読み比べていただきたいです。

そのうえで、書き手によって、
翻訳する人によって、
本ってこんなにイメージが変わるんだな……!
と、感じてくれると嬉しいです。

最後に……
あなたがこの原作を英語で読めたなら、
どんな風に翻訳しますか?

木の一人称を変えてみますか?
口調を変えてみますか?

自分なら?と置き換えて多方面から
考えてみるのが、本の醍醐味です。

本日もお読みいただき、
ありがとうございました。

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いわのり@作業中、ほぼ読み専

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