仰々しいタイトルになってしまったw

新環境にジョインして早半年。
過去最大の組織規模(1000人)の企業の景色はやはり今までと全然違う。

ふたを開けてみると、社内には買収、子会社化含め、様々なバックグラウンド(業務内容はもちろん組織風土・ヒトの志向性・ビジネスの進め方等)の細かい集団が団子状になっていることに気がついた。

当然、意思疎通も図りづらいし、組織間の見えない壁があったりする。
歴史の変遷、紆余曲折あったがゆえに、がちがちに固まって身動きが取れなくなっているような場面も多々見受けられた。

何事も変化をしようとすると痛みが生じる。
チャレンジして壁にぶつかるとか、ゴールを共有できなくてチームがバラバラになるとか、そういう「痛み」を伴って変化していくものだ。

こういう痛みに、耐えて前に進めるか、痛みに耐えかねて変化をあきらめるか。全てとは言わないけれど、後者を選択している人が少なからずいる、というのが実態だった。
特に社歴が長ければ長い人ほど、改革者になれなかった人たちは、長いものに巻かれるというスキルを覚え、様子を伺いながらひっそりと呼吸している。一見物静かだが、変化を起こそうとする人たちが現れると、ものすごいパワーで抵抗が生じる。もう変化したくないのだ。諦めてしまっているのだ。

企業も生き物で、成長していくものだ。ヒトが増え、業務領域も変化する。
その変化に対して対応できない人たちはどうなっていくのか。。。

前職の上司と話していて、大小あれ、どこの組織も似たような課題を抱えているのだなと感じた。変わらないといけないと気がついているけど行動しないひと、変えようと行動している人、変えたくない人、全く気がついてもいない人(これは論外w)・・・色んな思いが重なり合ってる。

ふとその状況を俯瞰で見たときに、重なったのが、限界集落の話だった。
若者が都心に流出し、高齢者だらけになった過疎地。

昨年くらいから、多拠点居住とかパラレルキャリアといった、これから先の健康寿命100歳時代の生き方に興味が湧き、関係人口をテーマにした活動に触れる機会が増えているのだが、地域を元気にする活動をしているパワフルな人たちと関わる一方、限界集落の課題にも触れた。

国が危機感を感じて地域おこし協力隊を送り込んだり、その地出身の若者が奮起して地域を元気にしようと新しいことにチャレンジしたり、その地域のためを思ってあれこれ努力するが、古くからその土地を牛耳っている先住民たちは「よそ者が余計なことするな」「俺たちのルールを守れ」と排除しようとする。やがてそこは荒れ地になる。

表面上は「自分たちも積極的に誘致したり町おこしをして活性化させないとね」という態度を出しているが、本当は変わろうともしていないし、変わりたくない。自分たちではどうにもならない課題に、手を差し伸べてくれる人に対して刃を向けるのだ。

国をあげて地方創生だ!とかいうけど、上手くいっているところは多くないという。

みんな変化が怖いのだ。痛みを伴うってわかっているから。
組織という単位で見ると、会社も、地域も同じなのだな、と思った。

この問題ってどう解決する術があるのだろう。

「痛みを恐れずに挑むこと」
カンタンじゃないけど、私は挑み続けることを自分に課したいと思う。
そして、変化しようとしている人を全力で応援したいと思う。


ありがとうございます。日ごろお世話になっている周りの人たちへの恩返しのために使わせていただきます^^