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IVRy入社エントリ - 好きなことを極める

嫌いなことなんてやっても伸びない。どうせ一度の人生なら、好きなことをとことんやるべきだ。そうすりゃ、それがやがて社会の役に立つ。

本田宗一郎(本田技研工業の創業者)

こんにちは。宮原 忍(@shinobu_m814と申します。
2023年8月より、株式会社IVRyに「一人目の事業開発」として入社しました。

当社では、電話自動応答 SaaS「IVRy」を軸とした事業開発案件の創出と実行に加えて、目指すべき将来の理想像からバックキャスティングした際の全社課題を解決していく役割を担当しています。

2020年11月にサービスを正式ローンチして以降、導入企業・アカウント数は純増を続けており、2023年3月時点で「47都道府県・50業界以上・5,000アカウント以上」にのぼります。

売上においても、MRR(月次経常収益)の実績は昨年比600%⁽¹⁾とT2D3⁽²⁾を上回るペースを、オーガニックな成長(本格的なセールス&マーケティング投資前の自立的な成長)で達成しています。

(1) 2021年12月と2022年12月の比較となります。
(2) T2D3とは「Triple, Triple, Double, Double, Double」の略称で、サービス開始以降、3倍、3倍、2倍、2倍、2倍と毎年ARR(年次経常収益)が成長することを指します。T2D3はSaaS企業の成長速度をはかる指標として用いられ、海外ではSalesforceやSlack、Zoomなど世界の名だたる企業が成し遂げてきました。国内ではプレイドやSmartHRなどが、この指標に当てはまる急速な成長を達成しています。

代表の奥西くん(@onishiki_plusとは、彼が起業する以前よりご縁があったこともあり、今回は入社エントリとして、これまでの経緯を振り返りました。


プロフィール

2006年、日揮株式会社(現:日揮ホールディングス株式会社)に新卒入社。エンジニア職として情報システムの企画・開発・プロジェクトマネジメントからグローバルIT戦略の策定と実行を担当。
2011年に株式会社リクルートに入社。不動産・住宅領域サービスの企画・開発・運用部門の戦略立案から実行マネジメントならびに周辺領域における新規事業の立ち上げ・グロース、中長期経営計画に基づくR&D戦略の策定と実行を担当。
その後、2社での事業開発責任者を経て、2017年2月に株式会社プレイドに入社。執行役員として、SaaS領域において事業開発からプロダクトマネジメント、アライアンス全般をリードし、東証グロース市場上場に貢献。
2022年8月をもって、株式会社プレイドの執行役員を退任。アドバイザーとして、新規プロダクトの立ち上げ・グロースや投資先スタートアップのフォローに従事。
2023年8月、株式会社IVRyに一人目の事業開発として入社。

入社までの歩み

2018年6月(奥西くんと出会う)

奥西くんとの初めての出会いは、私が株式会社プレイドに在職していた時代まで遡ります。

その時の立場としては、私が新規事業(KARTE Datahub)の事業責任者兼プロダクトマネージャーで、彼は株式会社リクルートライフスタイル(現:株式会社リクルート)で新規事業のプロダクトマネージャーでした。KARTE Datahubがまだクローズドリリースの段階で、プロダクトフィードバック収集を目的としたテスト導入を提案するために、グラントウキョウサウスタワーまで会いに行ったことを覚えています。

彼の第一印象はというと、「理解力が高く技術に詳しいし、自分の意見も持っているのでやりやすいな」でした。落ち着いた風貌とボソボソとした話し方も相まって、とても新卒3年目とは信じられなかったです。それ故に、私の頭の中に「奥西 亮賀」という名が刻まれたのだと思っています。

KARTE Datahubのテスト導入で奥西くんと出会う

2021年6月(奥西くんと再会する)

2019年3月を最後に彼とのコミュニケーションは途絶えたこともあり、すっかり記憶の表層から「奥西 亮賀」の名前が消え去った頃に、共通の知人からの紹介で奥西くんと改めて出会うことになります。前回とは立場も変わり、私が上場企業の執行役員で、彼はスタートアップの代表取締役CEOでした。

初めての資金調達を検討しているとのことで、起業までの経緯や会社のビジョン・ミッション、事業・プロダクトの説明を受けたのですが、その時に感じたことは「奥西くんと一緒に何かしたい」でした。テクノロジーやデータの可能性を信じ、プロダクトという手段で社会や産業の質的変換を起こしたいという彼の熱い想いに、心を強く揺さぶられたことを覚えています。

アーリーステージのスタートアップにとって最も重要なのは、創業経営者が持つ熱量だと考えています。言葉を選ばずに言うと、「メガベンチャーの優秀な若手社員の一人」でしかなかった彼の、「スタートアップの創業経営者」として成長した姿に魅了されたのは当然であったと思います。

IVRyのビジョン・ミッションに強く共感する

2021年12月(IVRyに出資する)

奥西くんとの再会後すぐに、プレイドの倉橋(代表取締役CEO)と柴山(代表取締役CPO)との打ち合わせを設定し、IVRyへの出資に関する具体的な検討を開始しました。

高柳(取締役)や武藤(現:取締役CFO)とも議論を進めた結果、2021年9月期 第4四半期 決算説明資料にてエコシステム投資の構想を発表することにしました。主の軸足は戦略的M&A・出資に置きつつ、プロダクト連携やパートナー拡大によるエコシステム構築を目的とした、当時としては新たな出資スキームです。

エコシステム投資の第1号案件として、2021年12月22日にプレイドとフェムトパートナーズ株式会社の2社によるIVRyへの出資を発表することができました。

投資担当としてプレスリリースにエンドースメントを書かせていただいたことは、私にとって一生の思い出です。

プレスリリースの引受先からのコメント

2022年2月には、プレイドが開発・運営するCXプラットフォーム「KARTE」とのプロダクト連携も発表させていただきました。

仕様の決定から開発、クライアントへの提供まで2ヶ月弱という、非常に短期間のプロジェクトではありましたが、会社の垣根を超えたワンチームだからこそ実現できたと考えています。

KARTEとIVRyのプロダクト連携イメージ

2023年8月(IVRyに入社する)

出資から1年以上経ち、私の立場はプレイドの執行役員からアドバイザーへと変わりましたが、投資担当としてIVRyの成長を応援し続けてきました。そのような中、私に転機が訪れたのは2023年5月です。再度スタートアップに挑戦したいという想いが抑えきれなくなり、知己のスタートアップ経営者の方々に私からお声がけさせていただきました。

奥西くんに相談したのは、本当に最後の方でした。今から考えると非常にくだらない話なのですが、当時の私はIVRyのビジネスモデルがプレイドと同じBtoB SaaSであることを理由に、一種の出戻りとして捉えていました。そんな自己保身に似た感情を解消してくれたのは、彼の「常にコトに向かい続ける」という、私が理想とする起業家としての姿勢でした。私と同様に彼に惹かれて集まった優秀な仲間と一緒なら、これまで以上に大事(だいじ)を成し遂げられると強く信じられたことが、IVRyに入社する決め手となりました。

ここに至るまでの過程において、私の我儘にお付き合いくださったスタートアップ経営者の方々や、今回の決断を全面的に応援してくれたプレイドの倉橋・柴山・高柳には、この場で改めて感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

これから

冒頭を本田宗一郎さんの言葉で始めたのは、ここ1-2年の自分に対する戒めでもあります。これまで自分が生きてきた道に自信を持ち、あれこれ迷わなくなるためにも、唯一無二の自分の強みである「好きなことを極める」を貫き通すことで、IVRyのさらなる成長に大きく寄与したいと考えています。

シリーズA時は社員数が0名であったIVRyが、現在は40名弱まで急成長しています。初期から在籍していた仲間や、直近で入社してきている仲間もスキルはもちろんのこと、とにかく熱量が高く、今でも十分に良いチームであると思います。

しかしながら、私たちが見ているのは5年後・10年後の地点であり、IVRyが歴史に残る企業を本気で目指すためには、まだまだやるべきことがたくさんあります。だからこそ、会社と自己への飽くなき成長意欲をモチベーションにできる方にとっては、最高の環境だと自負しています。

長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。私の入社エントリを通じて、少しでもIVRyにご興味をお持ちいただけたら幸いです。

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