電話自動応答サービス「IVRy」が広報・PRに注力する理由
”スタートアップ企業 × 広報・PR” の重要性が叫ばれて久しいですが、電話自動応答サービスIVRyもそんな ”PRの力”を実感し、力を入れている企業の一つです。
改めまして、皆さんこんにちは!
2021年半ばごろからIVRyの広報・PRを支援しているMotoです。
今回はIVRyがPR活動になぜ注力しているのか、そしてどのような狙いで活動を行なっているか、経緯なども含めてまとめてみたいと思います。
この記事を通して、今存在している、もしくはこれから生まれてくる良いサービス、素敵なスタートアップが、もっと上手くPR活動をしていくための一助になれたら嬉しいなと思います。
ぜひ最後まで読んでください!
ワクチン摂取開始をきっかけにサービスが爆伸び!でも情報発信してみたら無風...。
まずは簡単に経緯から。
2020年11月から、本格的なサービス提供を始めていたIVRyですが、 最も大きなターニングポイントになったのは、 2021年5月の「新型コロナワクチン」接種開始のニュースでした。
接種開始当初、それぞれの都道府県や自治体におけるアナウンスや制度設計が十分ではなかったため、総合病院やクリニックに「コロナワクチンの今の予約の状況は?」という問い合わせが殺到。
その対応策の一つとして、電話自動応答サービスのIVRyへのニーズも一気に高まり、これまでに類を見ないほどの多くの問い合わせが来ました。
詳細についてはPRTIMES STORYでまとめているので、是非ご覧ください。
そこで、「これは絶対に社会的にもインパクトがある!」と考えたIVRyは、他社の見様見真似でPRTIMES上からプレスリリースを配信!!
すると、 意外や意外、大反響を期待していたのに、メディアからの問い合わせ件数は”0”。
そこで
「自分たちのやり方が悪かったのかな...?(ショックを隠しきれない様子。。)」と考えたIVRy代表の奥西から、元々、大学の友人だったこともあり、「PRってどうやったらいいの!?」と相談をもらったのがことの発端でした。
点でのPRはあえなく断念。課題を整理し、3つの目的を設定
そこから、僕の方でも「繋がりのあるメディアさんに当たってみるよ!」と、ぬるっとお手伝いを開始したのですが、その頃にはすでにワクチンの接種も順調にはじまり、混乱した状況も少し落ち着いており、また「メディアのコロナネタ疲れ」もあったため、あまり芳しい反応も得られず、あえなく本ネタに関する”点”でのPRは断念...。
一方で、 IVRyのサービス理解を深めてみると、そもそもワクチンなどの特需的な大ネタに限らず、幅広い業界や事業者の課題解決に向けたサービスであるため、戦略的にPRをできるポテンシャルのある企業だと感じました。
そこで改めて、現在の課題や活動の目的などを整理していくことに。
元々開発やマーケティング、CSなどは強い会社で規模感の割に優秀な人材が非常に多い会社ではあるものの、広報PR的な観点でどのような情報を出していけば、世の中の人々に届くのか、メディアの方々に興味を持っていただけるかというポイントに関して、理解をしている人は少ない状態でした。
そこを「自分の力でなんとかしたい!」と一念発起し、ヒアリングを行い、リストアップした課題感が以下の通り。
続いて、上記の課題を解決すべく活動の目的を以下のように設定。
企業としての魅力や、どのような社会の「負」を解決していくサービスであるのか、このサービスが”ある”のと”ない”とでは何が変わるのか、という点をしっかり伝えていく。
また、採用活動やブランディングも強化していきたいということだったので、上述のポイントと合わせて、中で働いているメンバーの情報発信や代表自身の想いや今後の展望などについてもしっかり語っていく必要があると考えました。
展開本格活動に向けた3つの具体的なアクション
課題の整理と目的設定が終わったら、いよいよ具体的なアクションの策定です。
どれだけ崇高な目的設定も成果に繋がらなければ、 (無意味ということはないですが)もったいないことになってしまいます...。
そこで以下のように3つのアクションを開始。
(細々した戦術は多々ありますし、ご協力いただいた方もたくさんおりますが、シンプルにするため一旦割愛させていただきます)
1. クライアントとの契約・パートナー提携に関するプレスリリースによる信頼感醸成
こと、BtoB企業は、BtoCの企業に比べて、圧倒的に絵になるものが少なく、メディアの皆さんからしても、取り上げづらい...。と思われてしまいます。
そこで必要になってくるのが「虎の威を借る」ことだと思っています。
ここで言うと、業界内で認知度や影響力の強い企業様との新規契約や取り組み開始時にしっかりと情報発信をすることが非常に重要です。
その場ですぐに記事にならなかったとしても、しっかりとその実績をオンライン上に載せていくことで、PR観点でも中長期的に大きなアセットになっていきます。
下記はご協力をいただいた、アルフレッサシステム社やアントレ社との取り組みの一例です。いつも本当にありがとうございます。
2. 事例や実績をフックにしたコンテンツ拡充&PR強化
1とも近い要素にはなりますが、導入の経緯なども含めて、事例や成果の出ている実績を見せていくことは重要です。
マーケティング的な観点で導入事例をホームページやサービスサイトに載せることももちろん重要ではありますが、メディアや関係各社に向けても、アピールをすることで実績を見せることができ、信頼感醸成につながっていきます。
特に外部公開できる事例が、特定の業界や特定の地域で、3社程度ずつまとめられる場合、業界メディアや地方メディアなどに向けた大きなアプローチ材料になります。
IVRyの場合、そもそも身近に当たり前に存在する”電話対応”に関する「負」を解消していく「社会性」のあるサービスですし、かなり手触り感のあるリアルなDXサービスであるので、 そこに「地域性」「新規性」「業界ならでは」といった付加価値を乗せることができれば、興味を持っていただけるのではと考えました。
(「PR でプッシュすべき"XX性"」のようなものはググると沢山出てきますので、ぜひご確認ください。)
具体的に事例の紹介→メディア様での取材→新聞やテレビにも波及!!
といった成果が出た事例は次の記事でアップしたいと思いますが、 これはかなり効果的に活用できる可能性があります。
快くご協力いただけるクライアントの皆様には頭が上がりません。
3. 創業社長のTOP PR
やはりまだ規模の小さいスタートアップにおいては、代表を上手く立てて、PRをしていくというのは王道の手法です。
スタートアップというものは基本的に創業オーナーである代表やスタンスが強く反映されていることが多く、メディアの皆さんもそこのわかりやすさを求めていたりします。
「インタビュー対応は恥ずかしい!」だったり「実務が忙しいから対応できない!」 といった理由は一旦度外視していただき、中長期的な成長に向けて、真摯にPR活動に取り組むのがおすすめです。
IVRyでも奥西をガンガン引っ張り出しており、今後はその他の優秀なメンバーも含め「人財アセット」としてどんどん使っていきたいと思っています。
一旦まとめ。次回は具体的な活動ハイライトを
書き出してみると思いのほか長くなってしまい、3,000字を超える文字数になっててしまいました...。
改めて次回の記事ではPR活動への注力を始めてから直近1年程度の期間において、具体的なメディア掲載やどのような切り口で興味を持っていただけたかなどを、改めてまとめてお伝えできればと思います。
冒頭にも書きましたが、今存在している、もしくはこれから生まれてくる良いサービスがもっと世の中に上手く伝わっていけばいいなと心から思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
各ポジション採用も強化中ですので、是非ご興味ある方はお気軽にご連絡ください。
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