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【コラム】政治はフィクション?

どこかの国の大統領が
言っていた(曲解して)
声を上げない者たちは
賛成していると…

選べることが大事なんだ
人に任せるな
行動しなければ
Noと伝わらない


こんにちは、ivoteのRintaroです🚘

冒頭の文は、欅坂46の「サイレントマジョリティー」の歌詞を抜粋したものです。
『声を上げない者たち』そして『人に任せて行動をしない』という部分は、まさに今の日本の若者を表していると思います。

実際、選挙における若者の投票率は大変低く、
投票率から若者が、今の世の中に満足しているのかどうかを
知ることはできません。

なぜ、多くの若者は投票に行かないのでしょうか?

個人的な考えなのですが、

『どうせ、自分が行ったって変わらない、だから投票にいく意味がない』

と、このように思っている人が多いからではないでしょうか?

もちろん、政治は難しいからなどという他の理由をお持ちの方もいるでしょう。
しかし、先月行った街頭調査の結果や私の周りの人の話も踏まえると、
民主主義に諦めを感じている人が多いのかなという印象を抱いています。

自分の一票じゃ、何も変わらない。
果たして、本当にそうなのでしょうか?

一票で変わるときもある!?

今年の6月20日に、杉並区長選挙の開票が行われました。

新人の岸本聡子氏が、4選を目指した現職の田中良氏と新人で元区議の田中祐太郎氏を破り初当選しました。
岸本氏は、杉並区で初の女性区長だそうです。

この選挙で岸本氏は、7万6743票を獲得。
一方の現職の田中良氏は7万6556票と、わずか187票差で岸本氏が競り勝ちました。
まさに1票の重みがわかる選挙だったと言えます。

選挙の争点は、主に現職の田中良氏が進めるJR駅周辺の道路拡幅事業や児童館の廃止でした。

この道路拡張計画は、高度経済成長期に計画されたもので、大正時代の旧都市計画法に従って作られたものでした。
しかし、現在の法律では、計画を決めるときは住民の意見書等が必要ですが、手続きが行われなかったそうです。

一方杉並区は、「地元へ広く周知し、丁寧に説明してきた」と話していました。(東京新聞,2020/4/22,https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/24215)

このように、区と住民間での認識の相違があり、道路拡幅事業は重要な争点となりました。

また児童館の廃止も、子どもたちの居場所がなくなるとして、反対の声がありました。

投票結果を見てわかるように、187票差と大変拮抗した選挙でしたが、この187票分の人が「どうせ自分が行っても変わらない」と思っている人であったら、結果はまた変わっていたのです。

このように、1人が行くか行かないかで大きく変わるような選挙もあるのです。

それでも…

もちろん、今紹介した1票の重みを感じられるような選挙がごく一部であることは私も実感しています。

しかし、一人でも多くの人が意思表示をしに投票に行けば、何かが変わるかもしれないと期待を抱かせてくれるような選挙であったことも確かです。

皆さんも、自分の1票で変わるような投票が現にあったことを覚えておいてほしいです。

政治はフィクション?ノンフィクション?

話は変わるのですが、4日前(2022/7/3 日曜日)にパタゴニアさんのオンライン選挙カフェに参加してきました。

パタゴニアさんは前回の参院選の際、投票にいく従業員のために直営店全店を閉店したり、昨年の衆議院選挙時もオンラインカフェを開催したりと、政治的なことを発信する企業です。(https://voteourplanet.patagonia.jp/

日本では、珍しいかもしれないですが、このような企業がもっと増えてもいいのでは、と思っています。

私が参加したオンライン選挙カフェでは、様々な年代の方とお話をすることができました。

私が特に関心を持ったのが、自分より上の世代の人は、「今の政治に期待をしていないのにも関わらず、投票には必ず行く」と発言していたことです。

一方で、先ほど述べたように、私と同年代の人の中には『政治に期待をしていないから選挙にいかない』と考えている人が多くいます。

なぜ同じように。政治には期待をしていないのに、選挙に行くか行かないかという点では、大きく違いが出るのだろうか、と疑問に感じました。

今回のイベントに参加したことでたどり着いた答えは、「一つでも関心ごとがあるかどうか」で選挙に行くか行かないかは変わってくるということでした。

パタゴニアさんのイベントに参加している人の多くが、環境問題に関心を持っており、実際にそれに関わる活動をしている方でした。つまり、選挙の争点になるような問題を自分事として捉えているからこそ、投票に行っていたのです。

しかし、今の若者にとって政治はフィクションであるからこそ、争点を自分事として捉えられず、投票に行かないのではないでしょうか。

現段階ではフィクションである政治をいかにノンフィクションに変えることができるか。
そこが1番の課題なのではないかと考えています。

最後に

人によって、政治がフィクションからノンフィクションに変わるタイミングは違うと思います。

その中でも私は、選挙は一つの転換点であると思います。

選挙を一種のイベントとして、ノンフィクションに変えるきっかけにしてみるのもよいのではないでしょうか。












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