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『別人帳』(2017/5/7)

知らない人の生活を、知り合わないまま覗き込んでみたい。そう思って『別人帳』という無名のインタビュー集を作りました。

インタビューした人は全員匿名。今日これから(あるいは近日中)の1日を理想を交えて語ってもらっています。個人的な興味により食べたいものについて執拗に掘り下げており、目次は話のなかで登場する料理名です。

2017年5月7日(日)の文学フリマ東京(於・東京流通センター 第二展示場)で販売。ありがたいことに完売しました。以下、文フリを直前に控えた告知ツイートです。

実際に文フリで販売したときのブースの様子です。一緒に販売しているのは兼桝綾(Twitter:@ganemasu)さんの作品集『生活単価』。

(ただでさえ初出展、荷物もかさばり慌ただしいなか、わざわざ重めの割れものを持参する暴挙をおかしました。撤収を手伝ってくれた友人たちを困らせたのはここだけの話です。ごめんね……)

完売御礼企画もやりました。

ちなみに、明日の予定を教えてくれた方は100円引きにしていました。口外しない約束で実施したインタビュー割ですが、最後の2冊を購入いただいた方には匿名で掲載の許可を貰っています。

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また、たいへんうれしいことに再販を希望してくださる声があり、約3週間後の5月31日から自家通販と書店委託という形で実施しています(現在も細々と継続中)。以下は再販の告知ツイートです。

※内容は文フリ告知ツイートと被っている箇所も多々あるのですが、こちらの投稿ほうがより広く拡散し(おお……)となったので個人的な参考に。

(※告知後、長崎県のひとやすみ書店様でもお取り扱いいただけることになりました。)

予想を大幅に上回るご注文をいただき、発送がたいへんゆっくりになってしまったこと、申し訳ありませんでした……。

また、STORESの備考欄でみなさんがこれから食べたいものをこっそりお尋ねした結果、たいへん幸福で容赦ない飯テロに次々と遭いました。

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文フリでの販売、自家通販、書店委託を通して、さまざまな方からご感想をいただきました(本当に本当に、ありがとうございます! 4月と5月は感謝ばかりしてました。謝意が高まりすぎて紙の原料になった木にも感謝してました。今もしている)。

その人を通しての『別人帳』の所感を聞くたびに、また届いた先で撮影された書影を眺めるにつけ、私のなかでもどんどん本のイメージが鮮やかになり、新しい一面を見つけることができました(正直引くほどエゴサーチしました)。

個人のアカウントを載せるのは気が引けるので、書店さんの紹介文を以下に掲載します。随時更新します。毎日何百冊という本と向き合うみなさんに面白がっていただいたこと、たとえようもないくらい心強かったです。ありがとうございます。

・Barnshelf様のブログ

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ご協力いただいたみなさま。不手際ばかりでたくさんご迷惑をおかけしました……。あらためて、心の底から、ありがとうございました。

思い立ったらまた本を作ります。すでに思い立ってはいるので、2018年の文学フリマ東京に出ることができればいいなあと皮算用しています。

『別人帳』は、知らない人と一瞬すれ違うためのささやかなインタビュー集です。私の知らない誰かの元へ届いた瞬間に本懐は達成です。本だけが形として残り、「いつか床子」という存在の記憶がぱっと消えたら面白いのになと思います。

——とは言え、またいつかお会いできましたら、それは本当にうれしい。たいがい矛盾しています……。












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