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感動を共有したい四十路映画記録 #0008「エスター ファーストキル」

ネタバレが苦手(私も同じです)な方は閲覧を控えていただき、作品を楽しみにされている方は、是非、その作品をご覧になってから、私の感想にコメントを寄せてくだされば嬉しいです。もちろん、記事を途中まで読んだうえで、作品に臨んでいただいてもいいです。
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私にとって、ホラー映画は気になったら後で見ようと思うが、気になったらなっただけ観ずに溜まっていってしまう。重い腰を上げamazon primeで見た「エスター」は本当に腹正しいキャラクターだったが、「fist kill」を冠したその前日譚たる物語が気になって観に行った。私が今年初めて見た前作「エスター」は2009年に放映され、実に14振りの続編だそう。

前作の物語をざっくり言うと、孤児を引き取った家族がえらい目に遭う話。実はその孤児は「下垂体性機能不全」という、体の成長が止まってしまう病気を持つ30代の女性。精神は成長するのに、10代前半で止まってしまった体のまま生きていくことは同情できる。ただこれがなかなかの糞餓鬼で、これに振り回される展開は結構はらはらして、名作「チャイルドプレイ」と重なる部分がある。


前作で振り回されることになる家族に引き取られる前、色々な症状を抱えた患者が居る精神病院。少女リーナは、一見幼く見えるが、職員が怯えるほどに最も恐れられる異常者であり、彼女の居所が分からなくなるだけで、病院では戦争でも起きたのかとサイレンが鳴り、彼女が見つかるまで各所の扉が閉まる騒ぎになる。看守や他の患者を手玉に取ったリーナは簡単に脱走してしまう。

精神病院の療法士の車のトランクに隠れていたリーナは、自宅に着いた彼女をすぐさま殺害し、ワインを飲みながら行方不明者リストを眺め、自分とよく似た少女を見つける。自分がその少女に成り代わり、晴れて少女が見つかったこととして、その家族に取り入ろうと画策し車を走らせる。道路上で警察官に止められたリーナ、警察官はまんまと行方不明の少女エスター・オルブライトであると誤認し、リーナは目的の家族に迎えられる。

行方不明事件に関わっていた刑事ドナンは、突然現れたエスター(リーナ)を怪しむ。両親の留守の番を任されたエスターの兄とリーナを出し抜き、彼女の指紋のついたレコードを盗み出す。それに気づいたリーナは彼を殺害しようと自宅に忍び込むが、体の小さいリーナはドナンと揉み合いになる。すると誰かがドアを開けて押し入る。持っていた銃を打ち鳴らし、ドナンを殺してしまう。エスターの母、トリシアによって。


前作ほどの冷酷で凄惨なシーンは多くありませんが、前日譚としては短くすっぽり収まった内容で面白いと思います。やばい孤児を引き取った母親もやばかったという設定も、腹正しいリーナが焦る展開も、リーナが描くブラックライトを使った絵画のきっかけも回収されています。

リーナ役のイザベル・ファーマン、現実には26歳で162cmの立派な女性に成長していますが、物語上はあのまま。子役の後ろ姿のシーンと混ぜてよく展開されていますが、後半はほぼ体全体が投影されており、違和感は全くないし、俳優を変えずによく撮ったなあと感心します。原作もないようなので、頑張ればバイオハザードのように永遠にできるシリーズのような気が・・・無いか。

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