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「深夜のUターンの話し(元グラハン目線)」

「ただのファンですみません」こちらの記事は、私の少ない趣味にかける情熱が全面に出る内容となりますため、読者向けの言葉遣いをしておりません。ご了承ください。(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております。)

はじめに

遅延して出発したけど福岡空港閉じちゃったから、羽田空港まで戻ることになってしまった、という悲惨なニュース。記事へのコメントをされている多くの方が、会社と管制塔の融通の利かなさを憂いておられます。私もそう思いますが、具体的且つタラレバな対処法は羅列されていたので、私が明言するような範囲では無いとして、色々あるのだろうなあと思います。

「●●ターンバック」

通勤電車に遅延があるように、飛行機にも遅延がありますが、その遅延理由は色々あります(私ごときが把握している以上にあるのだろうと思います)。過去に羽田空港でグランドハンドリングスタッフとして働いていたときにも、「何らかの理由(エンジンに鳥が挟まった等)」で「エンジンが故障」し、引き返す。離陸前なら「グランドターンバック」と言い、離陸後なら「エアーターンバック」と呼称されています。他の理由に、「着陸先の空港が閉まってしまった」ために、引き返すことがあるようですが、私が在籍していた時は殆どないです。飛行機の内と外、乗務員とお客様が努力している成果だと思います。

グランドハンドリングスタッフ目線

仕事における使命は、「掃除」「機内品の補充」「排水」「補水」等を「飛行機が飛び立つ前の作業を行う」ことです。他に、整備士は飛行機を整備しますし、燃料の会社は燃料を補充しますし、ケータリングの会社は飲食物を補充するでしょう。

利用者数の多い、日本の大都市にある空港では、1日に何十本もの便が存在し、担当する各社はそれぞれのスケジュールを組み、常に並列で便を捌いています。心にも無いことを言えば、前述の遅延の「理由」については、私たちの仕事の「開始が遅れる要素が増えた」ただそれだけではあります。

ただ、空港で働く人々はキラキラした職種のイメージの反面、絶対に事故が許されない分野で働いている意識があり、送り出すお客様が安全に旅行できるように仕事を全うしています。

「着陸先の空港が閉まってしまった」から引き返す理由

確かに、福岡空港のホームページに利用時間が書かれていますね。ただ、「空港会社は空港の施設の工事又は地震災害等の緊急事態等のため必要と認める場合にあっては、運用時間を変更することがある。」の記述は、今回のニュースのような状況は対象とならないようですね。

https://www.fukuoka-airport.jp/assets/regulation/file/kyouyoukitei20200618.pdf

ニュースの内容に「福岡の上空には「着陸待ち」の飛行機で混雑していた。」とある通り、天候状況等で、遅延した便が重なるとこうなるんでしょうね。定刻のスケジュールで運用されることの重要性が分かります。

この場合は2便は引き返すしかないのか

勝手な想像ですが、

各空港のルールは「航空法」等に基づくものであり、明確なルールや根拠があるものと思います。それを簡単に曲げられない理由は、

  • 例えば融通を聞かせて利用時間後の着陸を許そうものなら、管制塔の担当者には罰則が科されるのかな。

  • 「利用時間に間に合わないかも知れないけど、飛ぶ」ルールしか、ないんだろうな。

  • お客様への案内も曖昧にできないし、案内する内容も明確化されてないんだろうな。

  • 便数も簡単に減らせないんだろうな。

  • もし、利用時間を拡げて、深夜帯に到着したお客様が空港に一定数以上に溢れるようなことは、想定できないんだろうな。

さいごに

何の実りも無い記事となってしまいました。ただ、航空業界ほど、目まぐるしく状況が変わり、且つ人の命に関わる職業はそう多くは無いと思います。色んな方の判断がひと繋ぎに連なって、何よりもお客様の安全を優先しているため、無邪気に、誰かが攻撃されないことを祈るばかりです。

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