「自分の考え方」を考える 〜アイデアのヒントより〜
『アイデアのヒント』という本があります。
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アメリカの大手広告代理店で様々な企業広告を担当し、いくつもの賞を獲得したジャック・フォスター氏の本です。広告業界やコピーライターを目指す人なら一度は耳にしたことがあるであろう名著です。
この本は文字通りアイデアのヒント、つまり「どうやってアイデアを得るか」について書かれた本です。そして何が必要なのかを項目ごとに書いてあるため非常に分かりやすいです。
こう書くと、いわゆるクリエイティブな職種向けの専門書のように見えますが、実際はそうではありません。現に作者自身この本の「はじめに」で
と書いているように、数多ある情報をどう処理し、どう活用していくかは、すべての人々に当てはまる処世術であると思います。
さて、この本のなかに「考え方のヒント」という項目があります。
どうやって考えればアイデアを得られるかということなのですが、同時に「自分は普段どうやって考えているのか?」ということを自覚するよう、作者から求められているようにも感じます。
「自分の考え方」というのは、意識してそれを把握しようと努めなければ、わからないものです。
そして、年齢や心理的・身体的状況によっても変化しますし、得意不得意もあります。
例えばよく聞くのが「イメージをつかって考えると良い」という言葉。
確かにイメージを使った考え方は優れてはいますが、そういうものが不得意である人もいます。
また、イメージが「視覚イメージ」なのか「聴覚イメージ」なのか。はたまたそれ以外なのか。「イメージ」という言葉をどう定義するか。それによっても、受け取り方や印象、習熟度が異なってくるものです。
私の場合、西洋占星術のなかにある「十二感覚」という考え方をつかって、自分の考え方のクセや長所の伸ばし方、短所の存在を把握できるようになったため、どこをどう伸ばし、どこを切り捨てるか諦めるか。そしてどういう優先順位で伸ばしていくかを把握することができました。
その上で、思考力をあげていったので、以前よりもアイデアが出やすい状況になったと感じます。
西洋占星術以外でも、自分の脳や思考方法を改善する手法はいくらでもあります。要は、どれだけ自分に合った方法で実践したか。それだけです。
アイデアを簡単に創出できるような状態になると、仕事だけでなく日常生活も非常にラクで便利になっていきます。生きること、それ自体がアイデアの連続性の上に積み上げられた結果であるのかもしれません。
とりあえず、この『アイデアのヒント』は座右の書としてお家に一冊あっても良い本だと思います。興味のある人は一度よんでみてください。
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