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#34 スピ好きが薦める「純文学」、遠藤周作著『深い河』
感覚の人と言われているのに、書いている内容は四角い…そんな私です(笑)
「スピリチュアル系でおすすめの本はありますか?」と聞かれたら、
即答で「ない」と答えてしまう、そんな私(笑)
ドン引きしないでほしい(切実)
「ない」と答えた理由は、色々あるけど、
スピリチュアルってどんな本も同じような目線の話が書かれているし、
現実世界に沿ったものもあれば、少し浮世離れしているものもあって、本屋さんに行って、自分で選ぶ本がスピリチュアルだって思うからです。えっへん。笑
今日は、私が学生時代に出会った、人生を変えてくれた本を紹介しようと思います♪
この本も見方を変えたら、スピリチュアルの本だと思います。
私が卒論に取り上げた作品なので、語ると長くなってしまうので(笑)かんたんに。
いわゆる「純文学」のくくりですが、読みやすい文章で、あっという間に読めてしまうので、純文学に苦手意識がある方でも大丈夫ですよ♪
遠藤周作はキリスト教信仰している信者でありますが、
キリスト教を信仰しているしていないにかかわらず、誰の中にも神様はいる、神様は外側にいるのではなくて、自分のなかにいる。と作品で伝えています。
(神様のことを「たまねぎ」に例えて描かれているのも、遠藤周作らしいユニークな点です!)
そして、人の魂は「輪廻転生」を繰り返しているという、キリスト教にはない考え方も展開しています。
はじめて読んだとき、感動しました。
こんな考え方、あるの!?え!?!?!?!みたいな衝撃でした。
インドのガンジス川という舞台で、いろんな環境の人が集い、物語は進んでいきます。
「信じる」とはなにか
「愛」とはなにか
「魂」とはなにか
「救い」とはなにか
20歳だった私は、頭を後ろから叩かれたような衝撃でした。
宗教のことは語りませんが、自分が信じている宗教だけが特別で独立しているのではなく、いろんなものを融合して、それぞれの宗教が「あっていい」と受け入れていることに、若かりし頃の私は深く感動します。
この作品が発表されたころ、文学界では「批判」が多く、
「机上の空論」だとバッシングされたと、当時教授から聞きました。
あれから20年。
今、遠藤周作先生が描いた世界とは異なりますが、何か少しずつ動きだしたという感覚があります。
地の時代から風の時代へ。
この作品に描かれた世界観、「融合」と「受容」の世界へ進み、宗教に限らず、少しずつ少しずつ対話に向かっているように感じているこの頃です。
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