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過眠症に夜明けは来るのか:過眠でうつで不眠のわたしが、noteで仲間探しを始めた理由

はじめまして、いつきと申します。
鳥取県在住の30代(後半)。26歳の時に過眠症の診断を受けましたが、二年前に更にうつと不眠を発症し、現在は休職して療養中です。
今も眠れぬ深夜3時に、ベッドの中でこの記事を打ち込んでいます。

わたしにとって睡眠は常に、何歳になってもコントロールできない、一種の怪物のような存在でした。
今でこそうつに伴う不眠に悩まされていますが、そもそもわたしは、物心ついた頃から「よく寝る子」でした。
それはもうところ構わず、いつでも寝落ちしてしまうのです。乗り物での移動中や授業の間はもちろん、大事な式典、友人と遊んでいる最中までも。成長すれば治まるかと漠然と期待していた居眠り癖は、結局成人して、社会人になっても治ることはありませんでした。

業務に差し障るレベルで寝落ちするわたしを見かねた同僚の勧めで、睡眠外来を受診したのが26歳の時。
対症療法とはいえ、幸運にも体質に合う薬があり日中の眠気を人並みにしのげるようになったのもつかの間。数年後には不眠を伴ううつを発症して、今度はどうしたら健康的に眠れるのかと四苦八苦する日々……。
結局わたしはいくつになっても、睡眠に振り回されっぱなしです。

今夜は、そんなわたしがnoteを始めた理由や、noteでやってみたいことを投稿しようと思います。
どこか居心地の良い場所で過ごす徒然の時間にでも、目を落としていただけたら嬉しいです。

01.睡眠で悩む仲間にあいたい

26歳で睡眠外来を受診し、過眠症の診断を受けるより前。
わたしは自分のことを、「とんでもなく意志が弱くてだらしのない、何もマトモにできない奴」だと思っていました。
まあ今でも、自分の意志の弱さにガックリくることはありますが(もう何度目か、ダイエットに失敗した時とか……)、当時は自分自身に絶望していたと言っていいくらい、強くそう信じていました。

だって皆が日中、普通に起きて活動している、ただそれだけのことが満足にできない。授業中に寝たら先生が気を悪くするのがわかっているのに、申し訳ないと思うのに、酷いときには一日の時間割の半分を寝て過ごしてしまう。中学時代に所属していた卓球部、試合前の大事な練習なのに、体育館の隅に座り込んで寝てしまう。高校時代、自分自身の卒業式で寝てしまったときは、別れの涙を流す周囲の同級生に申し訳がなくて、顔が上げられませんでした。

当時は過眠症なんて言葉は知らなかったので、周りの皆は、わたしと同じくらい眠くても意志の力で耐えているんだと思っていました。それができない自分は、なんてだらしがない奴なんだろうと自己嫌悪していたのです。
どうにかして自分自身の中身だけ、もっとマトモで真面目な子と入れ替えられたらいいのに……そんなことを思いながら、放課後に塾をさぼって、大して綺麗でもない町外れの海面を眺めたりしていました。自殺願望は無かったのですが、いま思うとはた目には危ない奴だったかもしれません。

自分がなにかの病気だと診断されたとき、それをどう感じるかは人それぞれだと思います。
ただわたしにとっては、過眠症と診断されたことは、一種の救いであり赦しのようなものでした。
だって、わたしが眠気をこらえられないのは、病気のせいなんですから!わたしの意志が弱いからではなく!

日中の眠気を抑える薬が見つかった時はそれこそ人生がバラ色に開けたようにすら感じましたが、例え薬が自分に合わなかったとしても、診断を受けられただけでいくらか救われた気持ちになったのは変わらないと思います。
あの時、睡眠外来の受診を勧めてくれた同僚には、今でも心底感謝しています。おかげでわたしは、自己暗示で別の人格を作り出さなくても、素の自分のままで生きていけそうだと思えるようになりました。

さて、診断を受けた当時から、わたしには密かに気になっていることがあります。
それは、「わたし以外にも、『眠たい人』って本当にいるのかな」ということ。
論理的に考えれば、そりゃ、いるんでしょう。一定数の患者がいるから、症状が過眠症として認められ、治療薬などの研究がされているのでしょうから。
でも、……自分以外に、こんなに寝る人って会ったことない!

会って特別どうしたい、というほどの事は無いのです。無いのですが、いるなら話を聞いてみたい。
「眠いって、辛いですよね」と言って、共感してもらえたなら、ちょっと泣いてしまうかもしれない。どうして泣けるのかは、よくわからないけれども。

そんなことを思い続けて数年。
インターネットや各種SNSをうろついて、軽く情報を集めてもみたのですが、満足のいく成果はありませんでした。
そんな中、noteを見つけたのです。

02.noteに期待する理由

他のSNSでは満足できなかったわたしが、「noteでなら、いけるかも」と感じたのは、noteには次の2つの特長があるからです。

①ブログ的な長文を書きやすく、探しやすい
②読者とライターがつながりやすい

わたしが求めているのは、その人がどう睡眠と向き合ってきたのかが読み取れるだけの文章量と、それに対して気軽にリアクションがとれる場があること。noteは、その条件にピッタリ当てはまっているように思うのです。

実際、キーワードを入れて少し検索してみるだけで、いくつもの睡眠をテーマにした記事にたどり着くことができました。
まだまだ広いnoteの世界を探訪しきったわけではありませんが、ここでならわたしがやりたかった、「眠いって、辛いですよね」「ねー」という他愛もない会話が生まれる機会が、あるかもしれない……!

03.わたしがnoteでしたいこと

いくらかnoteの世界で過ごしてみてわかったのは、情報が欲しかったり誰かとつながりたかったら、自分も情報を発信した方がいいんだなということでした。
みなさんは、note新米のわたしなんかよりよっぽど、そのことを知っていらっしゃるかもしれませんね。

そんなわけでわたしは、このnoteという場で、睡眠と付き合うためにしていること、付き合いきれなくて困っていることなどを書き、発信し、あわよくば共感した人からコメントを貰えるようになりたいと計画しています。
本記事では主に、わたしの重要なバックグラウンドである過眠にフォーカスして書きましたが、いま悩まされているうつや不眠についても、素人ながら書いていきたいと思っています。

わたしは医師でも薬剤師でもなく、専門の勉強もしたことがありません。
ですから、わたしの記事を読んでも治療に役立つ知見や、有益な情報は得られないかと思います。
ただ、睡眠と悪戦苦闘しながら日々を暮らしている、その雰囲気に共感したり、笑ったり呆れたりしていただけたら、こんなに嬉しいことはないと思うのです。

なにぶんnote初心者ですので、しばらくは慣れるためにも、ジャンルを限定せず日々の暮らしで心が動いたことなども投稿していきたいと考えています。

お見苦しい点も多々あるかと存じますが、温かな場所で過ごすのんびりとした時間の一隅を、わたしの記事に割いていただけるなら幸せです。

2023.12.31の夜が明けました いつき

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