ひらめき天才少女と全力少年との日常①(短編小説モドキ)
天才は、退屈していた。
何をしても、スタートとゴールが見えてしまう。
『なんて、退屈な世の中なんだろう』
そうつぶやく彼女の名は、ナツ。
日本生まれの普通の大学1年生。
ただ、IQは250を誇る。
そんな彼女には、嫌いな言葉がある。
それは…
『99%の努力と1%のひらめき』と言ったエジソンの言葉だ。
なぜなら、彼の発明を見た瞬間に、なぜ99%の努力をするにいたったのか理解できなかったかららしい。
『こんな発明にどんだけ時間かけとんねん。弟子のニコラ・テスラに発明を任せてたら、もっと文明発達が早く進んでいただろうが!』
中学生の頃に、エジソンの伝記を読み終わった彼女から出た一言だった。
(ナレーション)いや、お前はエジソンさんにあやまれ。
話が脱線したので、少し戻そう。
ナツは、将来に悩んでいた。
どの職業を見ても、将来の行き先が見えてしまう。
『頭が良すぎるのも考えもんだな』と思いつつ、授業中、ムカつくあいつを見ていた。
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