「繊細さん」の幸せになる方法① 怒ったら怖そう、という雰囲気を出す
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現在、転職で入った営業マンをしている。
営業自体は楽しいけれど、やっぱり人間関係は色々ある。
明るく元氣な超前向き肉食女子、みほ の対抗心が毎日メラメラ燃えている。
みほは、私のことを「ネタ」にして、笑っている。
にもかかわらず、ロッカーで会うと、ものすごく仲がいいような感じでくっついてきて、話が上手いから、つい、話してしまう。
面白いネタで盛り上げ、情報提供してきて、持ち上げてくる。
そして、一言でもポロっといった言葉を皆に言いふらして回る。
ちなみに女子ロッカーでは悪口大会が毎日開かれる。ロッカーに入るとそういう空氣が充満している。
ロッカーのドアを開けた瞬間、敏感に感じ取ってしまい、全身が硬直する。
毎日朝晩、悪口や職場の人たちの様々な情報を、げらげら笑いながら、時に泣きながら、「ネタ」として話している。
その情報通は、本当にすごい。
驚くのが、帰りにロッカーで会うと、一緒に帰ろう、と言ってくる。そして一緒に帰ると、彼女の不平不満、愚痴のはけ口になる。
そういえば、私は、自分の悪口を言っている人の不平不満、愚痴を聞いてあげるほど、いい人ではなかった。そして、他人の不平不満悪口を聞いてあげて励ましてあげるなんて時間は使わないことに決めたんだ。
昔から、そういう人に、そういう状況を押し付けられる。けど、絶対に屈しない。プライドだけは人一倍高いのだ。人より氣づくのが遅いけど。
上手く切り返したり、同調できないところが不器用で、残念なところでもあるが、今思えば最大の長所でもある。
周りから言うと、誠実、ということになるのだそう。
昔から、みんなが、アイツやばい、という人に付きまとわれる。
そして、延々と付きまとわれてネタにされ、悪口を言いふらされる。聞こえるように悪口を言って、チラチラ反応を見て喜んでいる。
そういう人間と付き合いたい人はいないので、周りが引いていく。それすらも全て私のせいにして、段々と、あの人だけ得して!と、恨まれる。執着され続ける。1年くらい続くと、あの人に関わらないほうがいい、と言い出し、やっと離れる。けど、そのあとも、人の顔を見れば、こそこそ、言い続ける。
そして、その輪に入らなかった、凛として存在感のある、頭が良くて優しくて堂々としている子とだけ、仲良くなる、という繰り返し。
新しい場所に行くと、必ずこのパターンが繰り広げられる。
学生生活でも部活でもバイトでもサークルでも常にこの状況が1年は続く。
いつも男の人が聞きたがり、いいネタとして面白がり、さらに相手が炎上していく。
男は男同士、かばいあう。どうやら、どんなに嫌いな奴でも、女性に文句を言われていると、可哀そうだと思ってしまう生き物のようだ。
その点、女性同士の争いなら氣が楽だ。絶対に自分に火の粉はかからない。
そうなの、ひどいね!あれ、どうなった?など、聞いてあげれば、暇つぶしにもなるし、聞いてあげた女の人から無条件で好かれる。
男子にとって、目の前の女性がストレスを発散して、ただ単に機嫌がよくなれば、何でもいいのだ。
多少面倒でも、一番楽だと思っている。
だから、悪口や不平不満を言う女性を、あえて焚きつける男性は一定数いる。
そうして自分たちのストレスを解消する。
そして裏では、アイツ、ヤバいよなー。と、男性同士盛り上がり、ほかの女子に、どうなの?なんて、話している。
誰かと話していると、みほは、「私にはひどいのに、なんであの人だけに優しくするんですか!」と、みんなの前で大騒ぎをする。
話しかけるたびに大騒ぎをして、からむので、普通の人は、話しかけづらくなる。よそよそしくなる。部長や他の人たちにも同じだ。
内山田さんのほうがもっとこんなことも、あんなこともしているのに!私にだけ言うなんて、ひどい!!と、大声で泣きながら叫び続け、相手がそんなつもりはないけど、改善する、善処するよ、というまで大騒ぎし続ける。
そしてそれは自分流に味付けされている。彼らにとって、自分のための嘘は嘘ではないらしい。
がしかし。そんなことを指摘したら大変だから、皆、嵐が過ぎ去るのをただじっと耐え忍んでいる。
そしてその、皆のストレスはなんと、言われている奴、に向かうというシステムだ。
彼らはそこで終わらない。「自分の正当性」をいたるところで言い続ける。
笑いながら、ネタとして、何度も何度も絡むのだ。上層部の人たちにもそのネタを面白おかしく披露する。絶対に忘れないし、絶好のチャンスとして、嬉々としてやっている。
そうすると、「ありえない、わけわからないこと」が「本当のこと」にすり替わっていく。
それがこのタイプの特徴だ。そして、執着している相手のことを、誰よりも詳しく、全てを知ろうとする。
今回もまさにそうで、彼らは、ますますパワーアップしていく。
人が変わっても、何歳になっても、なぜかこのタイプに絡まれ続けるというパターンが多い。
昔からそうなので、実は、色々とやってみた。
一番最初にやっていたのは、子供の時から家で普通にやってきた、突然キレる。というものだ。
大人しくて弱弱しい人が突然キレると驚く。
そして、本当の本当に相手が氣にしている核心をつくので、相手が絶句し、大抵、泣くか、崩れ落ちる。
そして周り皆がドン引きしている。
そこからは絶対に近寄ってこないが、後々ずっと、こそこそ言われ続ける。
これは、瞬間スッキリはするが、リスクが多く、自分の人生が上手くいかなくなる。
それはそうだ。ネズミが突然噛んできて、痛っと思っても、この野郎~!やったな!と、ますますパワーアップして、もぐらたたきゲームが始まるだけだ。
ドタバタコメディーの、やられキャラに徹すると決めたなら、この方法がお勧めだ。でも幸せな人生にしたいと思うなら止めておいたほうがいい。
そこで、大人になるにつれ、他の方法を自分なりに観察してやってみることにした。
二つ目、そういう執着に対して、こっちも大騒ぎをしてみた。相手の悪口を同じように大声でまき散らした。
そしたら、周りから、「アイツら」ヤバイ、という認識をされて失敗。
三つ目、みんなの前で泣く。とにかく、いろんな人に「相談」し、どういうことなのか、一人一人に「相談」する。よく女子が使う手だ。
そしたら、イライラが止まらなくなった。基本的にそういうことが好きではなかった。そして、評判もやっぱり悪くなった。
四つ目、ひたすら受け止め、ニコニコしつづけた。
反論もせず、言い返しもせず、裏でも誰にも何も言わないで、不平不満を言わず、じっとただ、耐えてみた。
そしたら、これが一番ひどい結果となった。
相手は調子に乗って延々と続き、周りはそれに嫌氣がさし、言われるアイツにも悪いところがある、とか言い出した。
ボクシングのただ打たれ続けるサンドバッグ状態。
周りも面倒な奴がサンドバッグに当たり散らしている、くらいにしか認識しなくなる。
可哀そうだけどアイツにも問題はある。と、自分たちを正当化し、もちろん面倒なことには関わりたくないから、笑顔で挨拶だけして、関わらない。これは最悪で、何も良いことがなかった。
いつか変わるかと思ったら、むしろ相手のほうが優遇され始めて驚いた。
世の中はそうできている、と、発見した。
それで、やっと分かった。
五つ、全く怒らない。けど、この人怒ったらやばそう、という雰囲氣は「常に」出す。
これは、合氣道で氣を出す訓練をしてから出来るようになった。
相手が悪口(ネタ)を話して盛り上がったんだろう人にも、相手にも、もちろん周りの人にも、「自分から先」に、「常に」親切にする。
泣いたり、イライラしたり、キレたりは絶対しない。
そんなことしなくても、周りはとっくに氣付いている。
周りで見ていた人が、徐々に、みほや古美山さん、その仲良しのいないところで話しかけてくるようになった。
昔なら、周りの人に、心の中でシャッターを閉めていた。
あの本を読んでから、感情は置いておいて、とにかく周りに親切にする、何もしてくれなくても上司のいう事は傾聴する、汗は自分でかいて手柄は人にあげる、ということを第一に動くことにした。
一生懸命やって、上から褒められたら「○○さんのおかげです。」と、言うようにした。※参考 上司と部下の教科書 新将命著
そしてそれらは絶対におくびにも出さず、淡々と過ごすことに全力をあげた。
ここで、私の仲間だ、等ということに感づくと、みほや古美山さんは全力で相手を取り込む。そしてそれを見せつけてくる。
ある日、みほや古美山さんの前で、うっかり笑顔で彼らに分からない話を望月さんとしてしまった。
前日に、望月さんが、あいつら本当に嫌だ。なんなんだよ。内山田さんはすごいと思うよ。と、話してくれていた。
次の日、みほが私の前で望月さんとげらげら笑いながら楽しく話し、望月さんはなぜか私と目を合わせようとしない。という状況になっていた。
吉川さんが、「もう取り込まれちゃったね。すげーな。」と、ぼそっと言った。見えないように、うなずいた。
すかさず、みほが「えっ、何なに~?吉川さん、何か言いました~?」と、すかさず絡む。
ものすごく目ざとい。
吉川さんは傍観者( ぼうかんしゃ)を決めていることをみんなが承知している。「うるせーな!なんでもねーよ!仕事しろ!」と吉川さんが言うと、みほはすかさず、「えー、吉川さん、この前の案件なんですけど・・・」とたたみかけていく。
こういうことも、常に起こる。つい、優しい言葉をかけてきてくれたり、いないときに話して仲良くなったことが嬉しくて、そういう態度をとると、彼らはそれをぶち壊すことに全力を挙げる。
そしてそれは周りにとっては面倒なことで、うんざりするようなことだから、やっぱり関わりたくないわけで、とにかく離れていく。
だから、良いことも悪いことも、絶対に悟られてはいけない。
そして、「淡々と周りに親切にする。」これが重要だ。
メールでのやり取りや、彼らのいないところで普通に会話しつつ、彼らのグループの前では一切接触しない、という人が8割以上になった。
率先して彼女と一緒にいる人が、大抵、「大丈夫?」とか、「大変だよね。」とか、「アイツやばいよ。」と言ってくる。
そういう時は、「彼女は生きるのが大変そうですよねー。」ニコニコ。と、大人な対応をする。
言ってきた人もギャフンだ。
家でも、よくあるパターンで、夫婦仲の悪い両親や嫁姑の問題のある母親の愚痴のはけ口になる、氣の弱いやさしい、エネルギーの少ない内向的な性格の子ども。
もともとエネルギーが少ないのに、更にエネルギーを家で吸い取られているために、外では氣力がなく、自分の人生を生きていない、はっと氣が付くと40歳すぎていて、何をしていたんだろう、というタイプ。
母親や兄弟姉妹、家族の呪縛から逃れない限りは本人に本当の幸せは来ないだろう、という、切ないタイプだ。
そういうタイプは、大抵、家族だけでなく、外でも同じような人間関係を作る。
もっとちゃんとしなさい!と言われて育ち、大人になると、この子は優しい子で。。。と言われ、
そのうち親の介護や祖父母の介護をし、それが落ち着くと大きな病氣を抱えてしまったりして、60才過ぎて・・・という人も多い。
だから、どこかで、断固たる決意で自分の幸せをつかむための努力をするべきで、それは絶対に、絶対に家族や周りに知られてはいけない。
そんなことは誰も望んでいないからだ。
自分以外は。
ここが、分からない。つい、嬉しくて言ってしまうと、いつの間にか自滅している。
人の行動として、最初は「いいね!」等と応援してくれるが、次第に「あんなことやってるよ」と笑われるようになり、次に「なぜそんなことを続けるんだ!」というような怒りに代わるらしい。
そこを突破すると新しい扉が開くそうだ。
だから、繊細で傷つきやすい人間は、断固たる決意で自分の責任でやりきることが重要だ。
相談するのなら、同じ経験をして成功している人だけにするべき、そして、相談事は自力で金持ちになっている人にすること。
その基準があれば、年がら年中、誰でも構わず相談なんてできないし、同じ経験をして成功している人を探そう、と、アンテナが動くようになる。
「繊細さん」の幸せになる方法① 怒ったら怖そう、という雰囲気を出す
https://note.com/ittou_shoushi/n/nc8985fd5628d
「繊細さん」の幸せになる方法② 心の栄養になる本を読む。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/nc8985fd5628d
「繊細さん」の幸せになる方法③ 「こっそり」「機敏に」
https://note.com/ittou_shoushi/n/n71f57126bf10
「繊細さん」の幸せになる方法④ 「ターゲットにされない方法」(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n8dee32c508c2
「繊細さん」の幸せになる方法⑤ 利用されない。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n03a8caf80774
「繊細さん」の幸せになる方法⑥ 「氣」を出す訓練、呼吸動作。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n3b2d5a75c031
「繊細さん」の幸せになる方法 ⑦ 線が太くなる(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n319955f0d3af
「繊細さん」の幸せになる方法⑧ 首と自律神経の関係。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/ne0550193b204
「繊細さん」の幸せになる方法⑨ 「繊細さん」は冷えやすい?
https://note.com/ittou_shoushi/n/nc36a22317aff
「繊細さん」の幸せになる方法⑩ 幸せそうなツヤ顔になる!方法。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/nc206656b093f
「繊細さん」の幸せになる方法⑪ 「氣」を出す4つの方法
https://note.com/ittou_shoushi/n/n05496b2c244a
「繊細さん」の幸せになる方法⑫ お腹を温め、リラックスする。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/nf94879aa1045
「繊細さん」の幸せになる方法⑬ 遺伝子と上手に付き合う。(小説もあり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/nfc00ca16a679
「繊細さん」が幸せになる方法⑭ アロマオイルでリセット。その方法。
https://note.com/ittou_shoushi/n/n002fe64151d7
「繊細さん」の幸せになる方法⑮ 心を向ける。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n03593bd17cb2
「繊細さん」の幸せになる方法⑯ 出し切る。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/naf9b000c9724
「繊細さん」の幸せになる方法⑰ 不利な状況をいかに生き抜くか。(小説もあり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/nba9cf3fe1389
「繊細さん」の幸せになる方法⑱ 「氣」が出る体にする。
https://note.com/ittou_shoushi/n/n736b0cd70a52
「繊細さん」の幸せになる方法⑲ 子供のころの自分を癒す。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n4e68c400b509
「繊細さん」の幸せになる方法⑳ ちかん、セクハラ対処法。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n11ce8813aff1
「繊細さん」の幸せになる方法㉑ 「氣」を送る。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/ne01bb82da337
「繊細さん」の幸せになる方法㉒ おとなし組と、わんぱく組に分ける(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n535dab14552c
「繊細さん」の幸せになる方法㉓ どうにもできないことを経験する。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n20e44ca0c82d
「繊細さん」の幸せになる方法㉔(おわり) 論語と短歌と俳句 大人も子供も一緒に。(小説あり)
https://note.com/ittou_shoushi/n/n59e9f797f730
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