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「大手」と「ベンチャー」の違いとは?

おはようございます。

木曜日7時に「不動産の仕入営業に向けて、ビジネスヒントになれば」と思い、記事を投稿しています。

※暑くなってきましたね。気だるいので、少しでも執筆時間を短縮するために、今日だけ「だ・である調」で記事を仕上げました。



「大手」と「ベンチャー」の違いとは?


わたしは、用地仕入の営業活動を通して、主に戸建分譲の仕事をしている。

実績を説明するのは面倒なので、以下のタイトルを読んで欲しい。(内容は、興味がある人だけ読んでもらえれば幸いだ。)

わたしは、30歳で、5社以上の不動産企業を経験しており、そのなかには「大手」から「ベンチャー」と呼ばれる創業したばかりの企業まで含まれる。(中小企業は、創業5年〜10年未満、社員50名以下と定義する。)

今日は「大手」と「ベンチャー」の違いを考えてみた。

業務内容は「仕入」に特化しているため、「仲介」や「管理」は含まれていないので注意。

少なくとも、わたしの主観や固定概念も含まれるが、実体験をもとに書いているから、多少の説得力はあると思う。

不動産業界でチャレンジする方には、ぜひ参考にして欲しい。

【大手とベンチャーの違い】

  1. 派閥の有無(社交性)

  2. 例外の知識差(経験値)

大手とベンチャーを比較したときに、おそらく、あなたが知りたい内容は「どっちが有意義な時間を過ごせるのか?」とか「ビジネスパーソンとして、どちらに就職すると優位なのか?」という点だろう。

したがって

ビジネスパーソンとして役に立ちそうな「コミュニケーションスキル(社交性)」と、「ビジネススキル(経験値)」という、2つの側面だけに焦点をあてた。


1.派閥の有無(社交性)


大手企業は、組織に属する人数が多いため、自然と派閥が生まれやすい。

営業職だけでも、「気が合わないグループ」は、必ずといっていいほど存在する。(学校と同じだ。)

つまり、大手企業で働くのであれば、気を使うネガティブなシーンは多くなり、人間関係を良好にする努力が求められる。

一言でいえば、社内営業が必要だ。

これは、自分の力ではどうにもできないから、必ず向き合わなければいけない問題だ。

たとえば「気が合わない人と仕事をする」とか「行きたくない社内イベントに参加する」とか「仕事完結のために、不要な障害が発生する」みたいなことが起きる。

逆にいえば

気が合わない人とも、仕事を円滑に進める必要性があるから「仕事の順序を考える」とか「根回しが上手くなる」とか「相手の都合を理解する」みたいな社交性が身につくと思う。

ベンチャーでは(とくに創業社長であれば)、仕事を進めるうえでの意思決定は、社長の一声で決まりやすいから、変に他部署に気をつかなわくても、仕事が完結しやすい。

派閥があるにしても、組織人数が少ないために、仕事を共にする頻度が増えるから「あの人はこういう人だから、こうしておけばいいよね」となり、気の使い方が難しくないのである。

わたしが失敗した例がある。

ベンチャーから大手企業に転職したときのこと。

ベンチャー時代のクセで、ひとりでグングン仕事を進めてしまい、周りの部署に迷惑を掛けた。

周りからは「こういった社内書類が必要なのに、なぜ勝手に進めているんだ!」とか「おれは、その話を聞いていないぞ!」とか、社外に対しては何の問題も起こしていないのに、なぜか、社内から反感を買うことがあった。

派閥の有無は、意識しておくべできある。


2.例外の知識差(経験値)


仕入の仕事においては、業務量に差が出る。

大手企業であれば分業されていることが”ほぼ”であり、仕入の業務といっても、契約書の作成は別の部署が作成してくれたり、契約後のプロジェクト進行も他の人が管理してくれるケースがおおい。

一方

創業初期のベンチャー企業であれば「契約書作成」「仕事の管理」「交渉」など、ひとりでやらなくてはいけない業務が多岐にわたる。

また、社内整備も不十分であるから、作業も非効率であることがおおい。

たとえば

契約書の作成業務だけをみても、大手では、条件にそって定型分をコピーアンドペーストしたり、すでにあるフォーマットに文字を打ち込むだけで完了することがある。

ベンチャー企業になると、一から文章を作成したり、過去の取引事例が少ないために、リスクヘッジのための確認作業が必要になったりする。

そう聞くと、ベンチャー企業での勤務は困ることがおおいように思うが、これはメリットでもある。

大手企業に勤めるよりも、ベンチャー企業のほうが例外の知識差が、段違いとなる点だ。

不動産取引においても、大手では禁じられていることが、ベンチャーでは取り組むことがおおい。

たとえば、「境界線から建物の外壁距離を50センチ確保する」という民法の規定を破ったり、再建築不可の物件(2メートル以下の間口)を役所協議で再建築可能にしたりする。

こういった、原則とは別に定められた例外を駆使して、不動産事業を前にすすめる力(スキル・知識)が身に付きやすいのだ。

わたしもベンチャー企業に勤めていた時代は、測量が不調に終わりそうな時には土地家屋調査士と同行して、隣地と深夜まで話しあったことがある。

解体によるクレームを収めるために、解体屋とタッグを組んで、近隣と大喧嘩をしたこともある。

大手企業では、ここまで、1人のビジネスパーソンが裁量をもって仕事をすすめることは無い。

取引する額は大手企業には敵わないが、ベンチャー企業に勤めると、現場の経験値にえぐいほど差がひらく。

わたしの肌感では、大手企業の役員レベルであっても、現場に出ればベンチャー企業の平社員に対して全く歯が立たない。

こと

イレギュラーな対応を求められたときの個人スキルの差は、天と地ほどに違う。

ベンチャー企業の圧勝である。


まとめ


どっちが「良い」「悪い」と主張をするつもりはないが、就職する順序としては、ベンチャーで経験を積んで、大手で世渡り術を学ぶといい。

大手企業から、看板を外されたプレイヤーが独立をして、現場では全く歯が立たずに失敗する例をクソほどみてきた。

どれだけ大手の社内で結果を出した営業マンも、ひとたび、信用もなく、整備された環境もない立場で仕事をすると、ポンコツになることがある。

砂漠のど真ん中に突き落とされても、生き残るようなサバイバルスキルをベンチャー企業で身につけ、大都会で理不尽に揉まれながらも、器用に、敵を作らずにうまく生き延びる術を大手企業で身につけるのだ。

現状に満足していないのであれば、どちらかに偏らないように意識して、転職活動をすすめる。

役職や肩書きばかりを求めるビジネスパーソンがいるが、独立すれば、たちまち「代表取締役」になれる。

不動産業界では、独立してしまえば、どんな役職も飛び越えてトップになれるのだ。

それよりも、自身に足りないスキルを見極めて、コツコツと穴埋めをするのがよっぽど有力だ。

どこでも、どんな環境でも働くことができれば、独立に失敗してもサラリーマンに戻ってやり直せる。

大手で手堅くサラリーマン人生を謳歌してもいいし、ベンチャーで個人スキルを活かして稼ぐことだってできる。

キャリアアップは、なにも、役職や年収をあげることだけでは無いのだ。

わたしの経験が、あなたの人生に役立てば幸いである。


わたしの戸建開発エピソードや秘話をマガジンに書いているので、よければ初月無料なので読んでくださいね〜


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