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連載小説 ロックンロール先生(最終回)


親の主張がどれだけ理不尽で一方的なものでも今の教師は反論出来ない。教師の立場はいつからそんなに弱くなってしまったのだろう。

先生みたいに不器用で真っ直ぐな人が敬遠される世の中なのかも知れない。でも何でも褒めるだけで無く、ダメなものはダメときちんと教えてあげるのが、真の教育者だと僕は思う。

何も言い訳しなかったのはロックを愛する先生の美学だ。僕の好きな先生の生き様はやっぱりカッコ良い。

「今度二人でオレの店に遊びに来いって言ってたよ。先生近所の子供達集めて英語教室やってるんだって、あのロック構文を教えてるみたい、ウフフ」

「アハハ、先生らしいね」

「山田くん、ギターすごく上手くなったね!ストラト似合ってたよ」

「ありがとう!あのね、僕ずっと内木さんに謝らないといけないと思ってたんだ。CD借りっぱなしでごめん。あと、」

「CDはあげるよ。その代わり山田君に一つお願いがあるの」

「何?」

内木さんは僕の目をじっと見つめた。


「私を内木さんと呼ぶのはもうやめて。これからはレイラと呼んで。よろしく、ルーシー」


僕のいとしのレイラはそう言って微笑んだ。


ロックンロール先生  完

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ポンタいつし







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