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体育館みたいなお店

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

「ファミレスをつくりたい」「いつかフランス料理のファミレスをやりたい」と話していると多くの方が有名チェーン店のファミレスを想像されるけれど、便宜上ファミレスと言っているだけで、ぼくのやりたいものはいわゆるファミレスとも少し違う。

大企業が手掛けられるものは、かなりの店舗数を出店することを前提に標準化やオペレーションといった仕組みづくりをされるけれど、そこまで画一的でもなければ何十店舗、何百店舗といった大チェーン店をつくろうという壮大な話でもない。
ぼくの考えるものは単に大箱を指し、席数が80~100席くらいあるレストランのイメージで、東京では難しいだろうけれどいつか1軒はやってみたいな、と思いつづけている。

「あ~わかった! ブラッスリーがしたいのか」と言われることもあるけれど、それともちょっと違う。
確かに昔、オライアンさんが経営されていたAUX BACCHANALESさん(オー バカナル)が原宿にできたときには衝撃的だったし、当時それはそれは悔しがったものだった。
「ちくしょー!やられたー !先を越されたー!」って。
悔しいも何もそもそも資本力だって雲泥の差があり、ぼくにあんな凄いお店はつくれないけれど。

いつかやってみたい店を人に伝えるとき、ファミレスの他に「体育館みたいなお店」といった表現をすることがよくある。
意味は同じ大箱のことを指しているけれど、この話をするとき、いつもぼくは頭の中で実在する1軒のお店を思い浮かべている。
22年前、初めて訪れ、憧れ大好きになったそのお店の話は、次回。


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