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コーヒーについての私的考察 12.

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

ふと、コーヒーのことを書いてみようと思い、書き始めたらこんなに長くなった。
所詮、コーヒーのプロでないぼくの主観、戯言による考察に過ぎないけれど、それでもあれも書こう、これも書こうと次から次へと出てくるコーヒーは、やはり魅力のあるものだし改めて深いなと思った。
そして書いているうちに疑問もたくさん出てきたし、正しい正しくないといったことよりもコーヒーのプロの方たちがどういった認識や捉え方をされているのか、訊いてみたいと興味もたくさん出てきた。
これからコーヒーを飲む機会がこれまで以上に増えると思うし、幸いぼくの周りにはコーヒーの先生と呼べる方が何人もおられるので勉強してみようと思う。

それからサードウェーブのこと。
これは、やはり単なるブームの呼称だとぼくは思う。
それを喧伝し扇動しているのはメディアであり消費者の側で、コーヒーのプロの方であればあるほど意外なほど冷静に捉えられていて、人によっては気にすらされていないように見える。ぼく自身、惹かれることもなかったし。

こう書くとサードウェーブを否定しているように受け取られるかもしれないけれど、そんなこともない。むしろこういったブームは、それが一過性のものであったとしても業界活性化という意味でぼくは必要不可欠なものだと思っている。
こういったことがきっかけで興味を持ったり、勉強を始めたり、その道へと進むことになる人だっているだろうし。
だからブームというのはコーヒー業界に限らず、ぼくらパン業界や料理業界、お菓子業界にも必要不可欠なものだと思うし、何であれ功罪は伴うものだと思っている。

それに「海外からやって来たもの」というだけで盲目的に素晴らしいものと思うことはないけれど、昔から日本の喫茶店にあった技術に海外の方が影響を受け、それがリメイクされて日本へ逆輸入されたものがサードウェーブだと思うと、自分とはまったく関係ないのに「喫茶店文化、スゲー!」と、なんだかちょっと誇らしげな気持ちにもなったりする。
とてつもなく強いヒクソン・グレイシーが登場したとき、そのグレイシー柔術の起源が日本の柔道だと知ると柔道を習ったこともないのに、ちょっとだけ誇らしかった気持ちと似ている。

いまの時点でコーヒーについてわかったことといえば、難しいし、深いし、おもしろいということ。
勉強をしてコーヒーのことがもう少しわかるようになったときには、「続・コーヒーについての私的考察」を書いてみたいなと思う。


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