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読書記録 『人生激場』 三浦しをん

三浦しをんのエッセイは、まともに向き合ってはいけないというのが僕の基本的なスタンス。
ながら見するバラエティ番組ぐらいのウエイトで読むくらいでちょうどいい。昔なら「読むものがないから電話帳を読む」と言ったものだが、それぐらいの感じは割合にちょうどいいんじゃないかと。「満腹になればこの際味はどうでもいい」というような時だと、余計なことを考える間も無く、噛まずに飲み込んでしまえていいんじゃないかと思っている。
このエッセイ集も三浦しをんならではの、肩の力が抜けてるというより、脱臼してるんじゃないかと心配になるほどの脱力感と、ほどほどのオゲレツさと、微かに嗅ぎ取れる学びが同居していて、読み終えた後には「ああ、くだらね〜」という感想しか出てこないのであります。
この「くだらね〜」が出るから三浦しをんは良いのであって、これがなくなったら面白くない。そういう意味では少なくとも「三浦しをん道」からは一歩も外れない軸のブレなさを感じたのであります。
ああ、くだらなかった(笑)


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