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樹 恒近
2021年11月17日 02:07
いつも夢に出て来る人がいる。妙齢の女の人だ。 私は彼女のことをよく知っていて、夢で会うたびに懐かしく思う。親密だったというより、大きな信頼を置いていたような人だったらしい。 彼女が夢に出てきた日の朝は、目が覚めた瞬間からすでに幸福に包まれている。 それが冬の寒い朝であれ、夏の暑さですでに汗ばんでいるような日であれ、彼女の夢で始まる1日はそれだけで幸福なのだった。 現実の彼女に会った記