溜まったお皿

ここだけの話だが、私は10日間お皿を洗っていない。

10日の間に好きな人に1度会い、友達と1度呑み、バイトに1度行き、説明会に4回行き、東京に4日間行って、なかなかアクティブな10日間だったが、お皿を洗うという点では全くアクティブでなかった。

頭から身体へ、「お皿を洗いなさい」という指示は出ている。身体も、「そうだね」と返している。しかし、心が、「お皿なんて洗っていたくない」と言って聞かず、スポンジを持たせてくれないのだ。

私は今までずっと、心が行動の最終審判員である。

夏休みの課題とか、絶対早めにやった方が楽だと頭では分かっていても、ギリギリにならないと心がやりたがらない。受験勉強も本格的に頑張り始めたのは高校3年生の10月。期末レポートも大抵前日に仕上げている。

こんな性格で大丈夫なのだろうか。

就職活動の時期に入り、自分の性格や行動を改めて分析し直し、なんて社会不適合なのだろう!と悩む人は多いのではないだろうか。私もそんな悩める就活生の1人である。エントリーシートも書く気が起きないし、面接に行く足も重い。社会にそぐうように気持ちを改めようとするが、上手く行かない。

あれ、これって、お皿を洗えないのと似てない?

宿題をやらない夏休み、勉強をしない受験期、レポートを書けない7月…全部、お皿を洗えてない今の状況ととても似ている。やらなきゃいけないと分かっているけれど、できない。心の審判員が、「まだやらなくてもいい」と言ってGOサインを出してくれないのである。

私はずっと、心の審判員に行動を任せてきた。

私は就活でさえも、お皿を洗えない審判員の判断に任せるのか?

そしていつになったら審判員はお皿を洗わせるのか?

乞うご期待。