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学生時代のセクマイ事情

こんにちは、生きるのムリ美ちゃんです。
私は、男性、女性だけではなく、FtX(中性、無性)の方にも惹かれるけれど、全てのセクシュアリティの方はまだ好きになったことがないという理由から、
パンセクシャルではなく、バイセクシャルを名乗っています 。
だって全セクを好きな訳ではないから……(フラッグの色が可愛いからっていうのもある、紫大好き!)

私の初恋は年長さんの男の子、その次の子は小1の女の子。
かなり前から私は性別関係なく人を好きになる人でした。

小~高まで一貫で、校舎は中高同じ。
部活は中学生と高校生、分かれずに一緒にやっていました。
私は女子校だったからか「好きな先輩」という文化がありました。
「かわいい」「部活の活躍が素敵」「後輩に優しい」などなどの理由から、「好きな先輩」がいる人は多かったです。

だから「好きな先輩」を作るのも当たり前だったし、私のことを「好きな先輩」と認定してくれている子もいました。
調理実習のお菓子をプレゼントしたり、手紙を交換したり、一緒にプリクラを撮って他の先輩に「○○先輩ラブ」と冷やかしの書き込みを書かれたり。

なんかそういうのが当たり前の世界だったので、
別に私が女の子を好きになるのは当たり前で、なんの疑問もありませんでした。
だから、バイセクシャルだから辛い、と思ったことは無かったです。
なんとなく非当事者からすると「セクマイはみんな辛い思いを抱えてる」と思われるかもしれないけれど、
皆が「恋愛」に悩むのと同じように私は「セク」ではなく、「恋愛」に好きになって欲しいよー、わたしの気持ちに気付いてよー、という気持ちで悩んでいました。
(※これは個人の感覚で、苦悩している人もいます。)

(※因みに20代後半からは、女の子には片思いしかしてなくて、一生このまま女の子と付き合えずに死ぬのかなーとはたまに悩んでいましたが。)

でもその「好き」が女子校文化の中にある「好き」なのか、男の子を好きなのと同じ「好き」なのかは人それぞれでした。

何故それが言えるかと言うと
カップルが教室でかわいいねって言い合いながら抱き合っているのを見て「レズじゃんwww」という人もいたからです。
憧れの好きな先輩と、恋愛対象として好きな女の人がいるのは、なんだか違ったらしいです。

中学2年か3年の時、ソフトボール部に入っていた子がいて、私はその子とアウトロー同士仲が良く、恋愛感情として好きでした。そして部活をやめようと思うという話を聞きました。
いわゆる野球肘になったと。もうプレーはできないから。
だけど、しばらく経って「生野、あたしやっぱソフトが好きだから、マネージャーやろうと思ってるんだけど、生野も一緒にやらない?」と誘ってくれたのです。

その時私はコーラス部に入っていて(本当は軽音楽部に入りたかったけどV系が多くて怖くて辞めました)声量も音域もあるから、アルトを担って欲しい、と正直大切にされていました。
でも元々合唱がやりたかった訳でもないし、好きな人からのオファーですよ、顧問の反対を押し切って、二重跳びも逆上がりも登り棒も出来ない私は、すぐに彼女の話に乗りました。
今考えるとこれが私の最初で最後のプロポーズかも知れません。
その後の地獄を知らずに……(部活の人間関係めっちゃ辛かった)

生まれつきの色白の私が、真っ黒に日焼けしたソフト部の一員になるにはあまりにヘンテコでした。
しかも私はロリータだったので、体育会系とは無縁、むしろ野蛮!とまで思っていました。(本当に失礼ですね。)

例の彼女はと言うと「あたし、みんながプレーしてる姿見るのキツいから、辞めるわ」と1ヶ月で去っていきました。

私は「別に付き合わなければ好きな人は何人いたっていいじゃん主義」だったので、部活は辛くとも、好きな後輩ができたり、ハブられたりしてました。

部活を辞めた彼女は、私が入ってみたかった軽音部でギターを弾いて、L'Arc~en~Cielのhydeの良さをいつも私に話してくれました。
でも、hydeは別として、みんなの言う好きって感情が分からない、と言っていて、内心「女の子、というか私のことをいつか好きになってくれないかな」とずっと思っていました。

中2か中3~高3まで、ずっと同じクラスでした。
彼女はすごくボーイッシュで、彼女のファンもいました。
だから、その子のおかげで「かっこいいよね!」「好き!」と堂々と言えました。
周囲からはよくある「憧れ」の好きのように見えていたかもしれません。
でも私は本当に好きだったので、高校では毎朝「おはよー、○○ちゃん!愛してるよー!」と大声で叫んで、そして隙あらばハグしていました。
どうせみんな「憧れ」として見てるんだろうからそれを利用してしまえと。悪いやつですね。

卒業後、彼女は病んだり元気になったり色々して、たまーに会って「美しいな…」と思って過ごしていました。

ある日、「あのさ、すごい恥ずかしいんだけど、初めて好きな人が出来たんだ」と言われました。
私ではないのは分かるけど「女の子でありますように女の子でありますように」と願っていたけれど、相手は男性でした。

私の長い長い片想いは、終わりを迎え「あたしまだ恋愛に対してはバブバブの赤ちゃん状態だからさ、恋愛のこと色々教えてね!」と言われました。「もちろんだよ!」と苦し紛れの笑顔で答えました。

その後彼女とは、もう会っていないかもしれない。
学生時代、色んな人の事を好きになっていたけど、その中でもずっと彼女のことは好きだったので、よく考えると大失恋だったのかもしれない。

彼女は美術家です。お金が貯まったら、彼女の作品をお部屋にドーンと飾りたいな。
彼女と私の友愛物語の証として。

おしまい。

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