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オンライン化の波と、オンライン化を求めるもの・享受するものとしての心得【10分 エッセイチャレンジ】

昨今の新型ウイルスの影響により、オンライン化の波が広がっている。大学の授業、塾、社内会議、社外会議、飲み会、入社式だってそうだ。

みんなオンライン化に喜んでいるわけではない。前向きに自発的にオンラインを選択したわけではないのだから。それは仕方ない。そして、誰しも少なからずストレスをためている。

先日知人のFacebookの投稿に、このようなものを見つけた。


・授業のオンライン化によって少なからず私は不便を被っている
・もちろん学校施設も使えない
・これまで一定期間無料でだったPC貸し出しも、一定期間を超えたら有料にするといってきた
大学生はバイトもままならず、収入が減っているにもかかわらず何たることだ。大学は教育機関としての立場を考えるべき。

言いたいことは分かる。バイトができずただでさえ収入が減っているのに、オンライン授業に対応するためのPCすら有料なのか。オンライン授業はとても不便なのにもっと負担をかけるのかと。

だが、なんだかそれって思慮が浅すぎやしないかい、そう思う。

新型ウイルスの影響で、快適な思いをしている人は一人もいない。我慢せよ何も訴えるなと言いたいのではない。

収入に関しては、私も収入が減っているし、リストラされた人だってたくさんいる。収入が増えて人だっているかもしれないが、そんなのは一握りではないのか。

また、なぜ有料になるのかを考えてみたことはあるのだろうか。オンライン化のネットワーク負荷と、セキュリティ対策を考えれば、オンライン化には膨大な新規費用が掛かることを分かったうえで、大学はオンライン化に踏み切ったのだ。

そして、オンライン化になってPCの貸出希望者は激増したはずだ。貸出希望期間もこれまで以上に長かったはず。大学側もPCを購入して貸し出せる機器数を増やしたかもしれない。私は現場が分からないが、そうなのだろう。想像に難くない。

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それを一通り考えたうえでの、あの投稿なのであれば仕方ない。意見が合わないのだ。

大学はボランティアではない。限りある予算があって、関係者に給与を払わなくてはいけないし、生徒が通学せずとも経費は掛かる。(電気代とか、紙文房具代とかそういうものは比較的掛かかっていないというのはわかっている。)

生徒に授業を提供しようと最善の努力をし、オンライン化なんていう未知のものに立ち向かったのではないのか。

※私は大学関係者ではないし、味方をしたいわけでもない。大学在学中に事務のミスで奨学金を辞退されたことだってあるくらいだ笑 

その後の就職活動はもうそれはそれは大変だった笑 そのことについては後ほど書こうと思う。生活が苦しい大学生の共感・笑いのネタとして提供したい。

私はIT企業で法人営業をしているが、たまにシステムが高すぎるといってくる顧客もいる。IT系のサービスは目に見えない分、安く値踏みされがちなのかもしれない。だからこそ、あのFacebook投稿が刺さったのかもしれない。

インターネット回線だって、誰かがつくったものであり、それを使い手が享受するまでにはそれなりの手間がかかり、多くの人がかかわっている。

オンライン授業を提供するためのオンラインシステムだってそうだ。授業料が増えないだけ、「オンライン化特別対応費」のようなものを徴収されないだけまだラッキーなのではないか、私はそう思ってしまう。

批判を受けそうなテーマだけれど、勇気を出して、書いた。


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