アップセルへ誘導するアイディア
詐欺に利用された？
最近、会社の電話に奇妙な問い合わせが多発しています。それが、一度や二度ではなく、数えてないですがここ一ヶ月以内に10〜20件以上はあったでしょうか。
その内容は、弊社で取り扱っていない商品の質問とか、注文しましたが発送はいつになるのか？と言う問い合わせです。
これは、明らかに弊社では取り扱っていない商品ですが、相手に聞き返した所、会社名も電話番号も弊社と同じようで…んー、さらに類似した商品群の問い合わせがほとんどです。
何が起こっているのか？全くわかりませんが、もしかして詐欺サイトの問い合わせ先として弊社が使われているのでは？と言う仮説を考えてみます。
すると、決済されたお客さんは間違い無く被害者です。弊社への実害としては電話回線が塞がる程度ですが、もし詐欺に利用されているとなるとウチも被害者です。これが明らかに犯罪だとわかれば早期に摘発していただきたいですね。
ネット通販の実情
調べましたら、一般社団法人日本クレジット協会が発表したクレジットカード不正利用被害額の発生状況によると、カード番号盗用による被害額は2021年9月までで223.9億円となり、2020年の被害額（223.6億円）を上回ると報告しています。
また、フィッシング対策協議会が報告している月次報告書のデータでは、2021年フィッシングサイトのURL件数は52万6千URLに上り、前年の10倍となっていると発表してますので、これは驚きですよね。
近年、ECサイトが増加し通販に抵抗を感じることなく気軽に買い物する人が増えている一方で、このような犯罪も増加し、弊社のような奇妙な問い合わせや迷惑な現象も方々で発生していることでしょう。
インターネットで買物をする時には充分気を付ける必要はありますが、規制がまだ追いついてない部分もあってイタチごっこの感が否めません。
これはもちろん販売する側もコンプライアンスを意識した上で、公正にかつ楽しいショッピングを提供していきたいものです。
買う側がいれば売る側もいますので、ECの在り方を再認識しつつ、詐欺行為が起こらないような環境整備と規制を強化することが急務だと感じました。
と言うことで今回は、マーケティングにも色々なノウハウはありますが、詐欺行為に手を染めてはいけません...と言う話ではなく、健全な手法の「アップセル」についてお伝えしたいと思います。
アップセルの事例
これは、ある事例ですが、数10万のアクセスがあるウェブサイトで、実際に実験して分かったことです。
１）先ずは、普通に販売するパターン
広告からいきなり商品を購入出来るサイトに移動させます。そこでは約2万円の商品を販売します。
するとサイトの訪問者の1%が製品を購入します。つまり、訪問者が100人いれば、2万円の売上が上がって、1名を自分の顧客リストに加えることができたということになります。
２）次は、ちょっと工夫をしたパターン
次は、いきなり商品を売るのではなく、一部を無料で提供します。2万円で販売している商品の一部を「お試し」として、無料で提供しました。
そして、この無料の商品を申し込んだ人にすぐ、もともと2万円で売ろうとした商品を販売しました（これをアップセルと言います）。
すると、サイトの訪問者のうち8%の人が、最初の「無料お試し商品」を購入して、そのうち25%もの人が、アップセルで2万円の商品を購入してくれました！
つまり、訪問者が100人いれば、8人が顧客リストに入り、2人が実際に商品を買ってくれたということになります。
事例から学んだこと
要するに、教訓として「無料お試し商品」は売上も顧客数も増やすという結果が実証実験で明らかになっています。
このデータから学べることは、最初に無料の「お試し商品」を案内することで、売上は2倍になり、顧客は8倍になったということです。
もちろん、これは1つのデータに過ぎないので、成果を保証できるものではないですが、少なくとも、やってみる価値はあると思いませんか？
どう活かせるか？
あなたが「自分のビジネスでは使えない」と直感的に思うのではなく、「どうすれば使えるか？」 と考えてください。
・有料の商品の一部を無料で提供できないか？
・最初の30日間、無料で使ってもらえないか？
・無料で提供できるお試し商品を作れないか？
など、少し考えてみて、思いついたアイデアを実践してみることです。事例はそのままじゃ「使えない」と思いがちですが、要は使い方です。
使い方で活かせる
マーケティングでは、全く新しい手法など余程のことじゃない限りいくら探してもそう簡単に見つかるもんじゃありません。
ということは、成功した事例をいかにして活用できるのか？をしっかりと考えることです。活かしてナンボっていうのがマーケティングです。
しかし、詐欺紛いのことだけはしないで下さい。損するのはお客さんだけじゃなく、違法販売が摘発され社会的信用を失墜してしまう方がかなり損ですからね。
そう考えると「無料お試し商品」の提供なんて、損どころか得になるってことがお分かりいただいたと思います。
事例から学んだアイディアは、使い方次第です。どう活かすか？はそれぞれですが、活かし方が上手ければいい結果が得られます。
あなたのビジネスでも、何か工夫してアップセルに誘導できないか？そのアイディアをぜひ考えて売上アップに繋げて下さい。
はい、ってわけでぜひぜひ今後も戦略講座、参考にしていただけると嬉しいです。
お知らせ
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それでは、飽きない人生満喫しましょう！じゃまた...さいなら。
おまけ
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